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『僕はもう 動いてないと ダメなんだ』(構成・振付:近藤良平、出演:ハンドルズ) [ダンス]

 2013年12月1日(日)は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って、第4回埼玉県障害者アートフェスティバル・近藤良平と障害者によるダンス公演『僕はもう 動いてないと ダメなんだ』を鑑賞しました。

 人気コンテンポラリーダンスカンパニー「コンドルズ」を率いる近藤良平さんが、公募により集まった埼玉県内の障害者たちと共に、ワークショップを通じて制作した作品です。

 17名の障害者によるチーム名は「ハンドルズ」。共演は、女性二人(池田彩織、池田香織)、コンドルズメンバー(藤田善宏)。近藤良平さん自身も一緒に踊ります。

 今回は、第一回公演『突然の、何が起こるかわからない』(2009年)、第二回公演『適当に やっていこうと 思ったの』(2011年)に続く第三回公演。ちなみに、私たちは前回公演を鑑賞しています。

 少しずつ演出を手直ししたり、新メンバーのために出番を追加したり、新ネタ(『あまちゃん』とか)を取り込んだりしていますが、基本的には前回と同じ演目構成です。詳しくは前回公演鑑賞直後に書いた日記を参照して下さい。

  2011年11月15日の日記:『適当にやっていこうと思ったの』
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2011-11-15

 前回公演時から抜けたメンバーはいないとのことで(出演者は4名増加)、見覚えのある出演者も多く、威風堂々マーチが流れるなかスポットライトを浴びながら順番に登場してはステージを一周する冒頭シーンで、すでに旧友に再会したような懐かしさがこみ上げてきます。

 出演者の身体的特徴を「個性」として際立たせることで、何とも云えない、とぼけた笑いや盛り上がりを作り出す。近藤さんの手際はやはり冴えています。音楽の使い方も巧み。

 前回も大きな感銘を受けた車椅子ダンス(車椅子の障害者と健常者、二組が踊るデュオ)のシーンはやはり素晴らしく、見事な照明効果も相まって、鳥肌もの。

 動かせる部位を動かす、声を出す、表出する、そして、踊る、ダンスする。すごくカッコいい。身体を動かすことの喜びと感動を力強くストレートに表現した公演です。客席にいる健常者も障害者も、共にその喜びと感動を分かち合う二時間。

 次回の公演も楽しみです。


タグ:近藤良平
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