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『幻想振動』(井手茂太、斉藤美音子) [ダンス]

 2023年10月29日は、夫婦で東京芸術劇場シアターイーストに行って、井手茂太さんと斉藤美音子さんのデュオ公演を鑑賞しました。4年前に同じシアターイーストで鑑賞した作品の再演です。上演時間は60分ほど。


[キャスト他]

振付・演出: 井手茂太
出演: 井手茂太、斉藤美音子、東京エキストラ・クルーの皆さん


2019年07月30日の日記
『幻想振動』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2019-07-30


 小さな和室に見立てた畳敷きの移動舞台、その上や周囲で井手茂太さんと斉藤美音子さんの二人が謎の駆け引きをしたりがんがん踊ったりする、2019年とほぼ同じ内容です。個人的に斉藤美音子さんのダンスが好きで、大真面目な表情で優雅で美しいバレエを踊っているというのに、どことなくおかしい。井手茂太さんとの掛け合いの面白さも最高です。

 最大の見せ場となる「和室六畳間ボレロ」は何度見ても圧巻としか言いようがなく、斉藤美音子さんの貫祿にやられます。この作品、全体として井手茂太さんの最高傑作じゃないかと。定期的に上演してほしい。





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『フィアース5』(カンパニールーブリエ、ラファエル・ボワテル) [ダンス]

 2023年10月28日は、夫婦で世田谷パブリックシアターに行ってラファエル・ボワテルの現代サーカス公演を鑑賞しました。代表作のひとつ『5es Hurlants』をベースに、日本のサーカスアーティストたちによって演じられます。ちょうど2年前に同じく世田谷パブリックシアターで上演された作品のリメイクです。上演時間は75分。


キャスト他
振付・演出: ラファエル・ボワテル
出演: アンブローズ・フー、浅沼圭、長谷川愛実、目黒陽介、吉川健斗、山本浩伸、安本亜佐美


2021年10月11日の日記
『フィアース5』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2021-10-11


 前回公演と比較すると、冗長に感じられたシーンがおそらく短縮され、すっきりとした印象を受けました。壁を乗り越えようと懸命に努力する若者たちの青春ドラマのおもむきを保ちつつ、サーカスのバックステージものとして完成度が高くなったように感じられました。最大の見せ場である空中アクロバットのスパイダーシーケンスは、舞台上でロープを操作している出演者たちに感情移入してやっぱり緊張してしまう。





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『ワルツ』(勅使川原三郎、佐東利穂子、ハビエル・アラ・サウコ) [ダンス]

 2023年10月21日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。様々なワルツをメドレーで流して三人が踊る作品です。

 8月に東京芸術劇場プレイハウスで上演した『ランボー詩集』にも出演していたハビエルを迎えて、三拍子で三名が踊ります。最初から最後まで見せ場の連続というべき驚くべき舞台。個人的には今年のアップデイトダンスのベストはこれだと思いました。

 三者三様に凄いのですが、ハビエルの若さあふれる一途さ生真面目さを感じさせるダンスは新鮮で、勅使川原さんのダンスとの対比が印象的です。同一人物の晩年と青春をカットバックで見ているようなドラマ性まで感じられます。佐東利穂子さんのダンスにも先輩の貫祿というかなにか気合が入っているみたい。何にせよ出演者が増えたことで体力的にも余裕があるというか常に誰かが全力で踊っているという高揚感がすごいのです。

 勅使川原さんの挨拶によると、ハビエルは、ゲストダンサーというよりもうカンパニーのメンバーとのことで、今後の活躍に期待しています。





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超常同人誌「UFO手帖7.0」掲載作品『オカルトな子どもたち』を公開 [その他]

 馬場秀和アーカイブに、超常同人誌「UFO手帖7.0」(2022年11月刊行)に掲載された作品を追加しました。

『オカルトな子どもたち』
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~babahide/bbarchive/SpBookInvitation08.html

 ちなみに「UFO手帖7.0」の紹介はこちら。

2023年01月14日の日記
『UFO手帖7.0』 『本の雑誌』2023年2月号で大槻ケンヂさんに紹介されました
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984158762&owner_id=558373

【最新情報】
 UFO手帖8.0は、2023年11月11日(土)に開催される文学フリマ東京37にてSpファイル友の会から頒布される予定です。ブースは「つ-11」。よろしくお願いします。


タグ:同人誌
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『ビリティスの歌』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

――
 おお、ここに ひとり悲しく。若人に かへりみられず、年老いた人も 妾を忘れ果て。あはれ この世のならひかな。けれども 妾の詠む詩は、いつかは人に知られよう、人の子の子に知られよう。
 ミルタレ、タイス、グリケラも、豊かな頬の蹙む日に、わが身を語りはせぬだらう。されば後の世に生れ 恋を語らふ人々は、妾の詩を 諸声に 高く歌はう。
――
『ビリチスの歌』(ピエール・ルイス、鈴木信太郎:翻訳)より


 2023年9月30日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。三年ほど前に初演された作品のアップデイト版です。

 ピエール・ルイス『ビリティスの歌』を題材にしたドビュッシーの楽曲と、佐東利穂子さんによるテキスト朗読を背景にして、二人が踊ります。佐東利穂子さんが様々な年齢のビリティスを踊り、勅使川原三郎さんが恋人や運命などをすべて担当します。

 赤い照明を多用して官能的な雰囲気を盛り上げる演出が印象的です。ドビュッシーの楽曲の雰囲気と相まってちょっと忘れがたい。若い、というよりまだ幼いビリティスを見事に踊ってのけた佐東利穂子さんの表現に圧倒されます。





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