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『沈黙の木霊』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2019年11月3日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんの公演を鑑賞しました。上演時間1時間ほどの作品です。

 ほぼ三か月ぶりのアップデートダンス。『静か』をアップデートした上で改題した作品です。音楽も効果音もなく、まったくの沈黙あるいは静寂のなか、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが踊ります。ちなみに二年前に『静か』を観たときの日記はこちら。

  2017年07月03日の日記
  『静か』
  https://babahide.blog.ss-blog.jp/2017-07-03

 音楽という「解説」あるいは「指示」がないため、なにもかも見逃さない責任が、という謎のプレッシャーで精神集中を強いられます。聴覚というか感覚が鋭敏になり、舞台上の動きに対して観客側から反応する気配が、皮膚感覚のように感じられる。かなり疲れます。

 ときおり発作的あるいは激情にかられたように激しく動くシーンはあるものの、全体として、それぞれに手を差し伸べながらも誰にも触れることの出来ない孤独や寂しさを強く感じさせます。照明はいつもの通り素晴らしく、これだけで演出が完成しているところがすごい。



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『VORTEX』(テロ・サーリネン、韓国国立舞踊団) [ダンス]

 2019年10月27日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行ってダンス公演を鑑賞しました。フィンランドのテロ・サーリネンが韓国国立舞踊団のために振り付けた、総勢19名の出演者(プラス音楽演奏者数名)による80分の舞台です。

 まず音楽が印象的です。打楽器を多用した生演奏は素晴らしく、伝統音楽のようでもあり、現代音楽のようでもあり、不思議な感触を覚えます。

 光と影の強烈な効果で度肝を抜く冒頭シーンから始まって、男女わかれた18名のダンサーによる緩やかな、伝統的民族舞踊をベースにしたと感じさせる群舞が繰り広げられます。なお残り一名は、途中のシーンと最後のシーンで召喚されてくる神様か何かの役まわり、だと思う。全体として「儀式が執り行われている」という感触。

 途中、似たような動きが続くので退屈してきますが(いかにも「儀式」らしい)、最後の最後にパーカッションが盛りあがり、出演者たちもバチを手にして次々と打ち鳴らし始めるや一気に興奮が高まり、ストロボ効果も使ったりして、祭りじゃ祭りじゃ、という狂騒状態になだれ込んで終わります。



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『梁塵の歌』(北村明子、Cross Transit project) [ダンス]

 2019年10月26日は、夫婦でシアタートラムに行って北村明子さんによるCross Transit projectの最新作を鑑賞しました。総勢九名の出演者によるこれまでのCross Transitの集大成ともいうべき70分の舞台です。


[キャスト他]

振付・演出: 北村明子
ドラマトゥルク・音楽提供: マヤンランバム・マンガンサナ
出演: 柴一平、清家悠圭、西山友貴、川合ロン、加賀田フェレナ、岡村樹、ルルク・アリ、マヤンランバム・マンガンサナ、北村明子


 最初から最後まで緊張感と驚きが途切れることのない圧倒的な公演でした。北村さんの振付(シーンによっては“殺陣”といいたくなる)のシャープさすごい。それを実際に踊ってみせるメンバーもすごい。床を足で、どんっ、と踏みしめる動きが繰り返され、いやがおうにも興奮が高まってゆきます。

 後半に挟み込まれる映像と詠唱にはしびれますし、映像はもはやCross Transit そのものの歴史を回想するような感じで、これまでの公演が走馬灯のように脳裏によみがえってきて。

 みんなすごい態勢からとんでもない動きを繰り出してくるのでびびりますが、個人的に印象に残ったのは、川合ロンさんのどことなくユーモラスな動き、清家悠圭さんのいたずら好き精霊のような異界存在感です。



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『When Angels Fall/地上の天使たち』(カンパニールーブリエ、ラファエル・ボワテル) [ダンス]

 2019年10月20日は、夫婦で世田谷パブリックシアターに行ってカンパニールーブリエの公演を鑑賞しました。ラファエル・ボワテル振付演出、7名の出演者が踊る70分の現代サーカス舞台です。


[キャスト他]

振付・演出: ラファエル・ボワテル
出演: マリー・トリブイロイ、ロイック・ルヴィエル、エミリー・ズーケルマン、リルー・エラン、トリスタン・ボドワン、ニコラ・ルーデル、クラハ・アンリ


 地上に落ちてきた天使が何とかして天に帰ろうと色々と努力する、というようなイメージの舞台です。笑えるかどうか微妙なセンをついてくる寸劇が多く、個人的には「コンドルズ」の公演など連想しました。

 サーカスとしては、高い天井から吊るされた棒や梯子を使ったエアリアル(空中曲芸)が中心になります。出演者が棒や梯子にぶらさがって空中遊泳しているとき、照明も一緒に宙を舞う(卓上スタンドの超巨大版みたいな大がかりな照明装置が登場してダンスする)というのが特徴的。本当に重力がなくなったように感じられます。

 最初に小さな照明装置をうっかり壊してしまうというコントをやっておく仕込みがミソで、「装置が故障してばらばらになる」という視覚イメージが観客の脳裏にこびりついて、いやがおうにも緊張感が高まります。

 移動照明だけでなく固定照明も素晴らしく、煙の効果と合わせて、昇天をイメージさせる幻想的な光景を舞台上に巧みに現出させる演出には感心しました。



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『妖怪ケマメ』(渡邉尚、ギヨーム・マルティネ) [ダンス]

 2019年10月6日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って妖怪ジャグリング公演を鑑賞しました。「頭と口」の渡邉尚さんと儀保桜子さん、「デフレクト」のギヨーム・マルティネさん、音楽演奏の野村誠さん、四名が出演する45分の舞台です。


[キャスト他]

振付・演出: 渡邉尚、ギヨーム・マルティネ
音楽: 野村誠
妖怪ボール製作: 儀保桜子
出演: 渡邉尚、ギヨーム・マルティネ、儀保桜子、野村誠


 2016年「頭と口」公演『WHITEST』の紹介で「今年末にはフランスに拠点を移すため次はいつ観られるか分からない」と書いてから三年、待望の新作公演がやってきました。しかも「カンパニー デフレクト」のギヨームとの共演というからこれはもう大興奮。ちなみに過去に観た公演の紹介はこちら。


「頭と口」

  2016年11月07日の日記
  『WHITEST』
  https://babahide.blog.ss-blog.jp/2016-11-07


  2015年12月28日の日記
  『MONOLITH』
  https://babahide.blog.ss-blog.jp/2015-12-28


「カンパニー デフラクト」

  2016年10月18日の日記
  『フラーク』
  https://babahide.blog.ss-blog.jp/2016-10-18


 舞台上の四隅に手作り風の装置(妖怪の一味)が設置してあり、これがときおり「かたかた、かたかた、ちーん」と音を出す。天井からはたくさんの裸電球が様々な高さに吊るされており、それがランプのように微妙にちらつく。

 舞台上にはビーンバッグ(これも妖怪の一味)が意味ありげなパターンで散らばっている。野村誠さんがピアノで古めかしい音色を奏でたりペットボトルで床をリズミカルに叩いたりして、見世物小屋めいた怪しい雰囲気を盛り上げます。

 床に置かれている多数のビーンバッグは今回の公演用に特別に制作されたそうで、たこ糸を編んで作った、触手やら、毛やら、角やらが生えている、ショーン・タンの絵本に出てきそうな変ないきものを連想させるもの。制作した儀保桜子さんも舞台の上にいて、座敷わらし風の存在感を放っています。

 こういう逢魔空間で、渡邉尚さんとギヨーム・マルティネさんが、何だかよく分からない妖怪に扮して、変な動きでくねくね踊ります。人間の動きじゃないです。逆立ち姿勢のまま足でビーンバッグを持ち上げて相手に投げつけたり。それを素早く足でキャッチして身体を回転させて足で投げ返したり。妖怪の仕業じゃ。

 ジャグリング技術の凄さに感心するというより、人間ではないものの生態をこっそり観察しているという印象を受けます。二人が融合して八本の手足をもつ謎の動物になってフロアジャグリングしながら徘徊するとか、バドミントンとバレーボールを合わせたような謎競技に燃えるとか。

 終演後には、観客も舞台に入って自由に舞台装置に触れることが出来るのが素晴らしく、子どもたちがジャグリングに挑戦したりしていて楽しい。今回使われたのと同じ妖怪ビーンボールの販売もありましたが、ほぼ売り切れ状態でした。



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