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『TRANSVERSE ORIENTATION』(ディミトリス・パパイオアヌー) [ダンス]

 2022年7月30日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行ってディミトリス・パパイオアヌーの公演を鑑賞しました。2021年初演の最新作です。上演時間は105分。

 三年前の来日公演『THE GREAT TAMER』がちょっと忘れがたい衝撃だったので、今回もこちらの理解や認識が追い付かないようなべらぼうなものを見せてくれるのではないかと期待していたのですが、いや期待以上でした。ちなみに前回来日公演時の紹介はこちら。

2019年07月01日の日記
『THE GREAT TAMER』(ディミトリス・パパイオアヌー)
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2019-07-01

 今作も次から次へと休む間もなく奇怪なイメージがくり出され、まるで悪夢のなかにいるような気持ちになります。なかでも数名で操演する巨大な牛は圧巻。他にも二人の出演者がくっついて合成人間として歩いたり、ビーナスが全身から水を吹き出したり、舞台を海に海辺に変えてしまったりと、ひとつひとつの演出に驚きが。

 冒頭近く登場するエウロペやミノタウロスなどギリシア神話のモチーフに気をとられていると、すぐ全裸になって有名な西洋絵画のシーンをそのままやってしまう。過剰にまき散らされた神話や絵画のイメージが、背広を着た現代人たちと重なって、強いインパクトを生み出します。最初から最後まで驚きと戸惑いに満ちた謎めいた作品で、その衝撃は深いものがあります。舞台芸術のすごみを目の当たりにして思考がぶっとぶような公演でした。





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『導かれるように間違う』(ジャンル・クロスII 近藤良平×松井周) [ダンス]

 2022年7月16日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って近藤良平さんの公演を鑑賞しました。劇作家の松井周さんが書き下ろした脚本をもとに近藤良平さんが演出振付を担当した80分の舞台です。


[キャスト他]

作: 松井周
演出・振付・美術: 近藤良平
出演: 成河、亀田佳明、宮下今日子、荒木知佳、中村理、浜田純平


 舞台は精神病院という設定。車椅子に乗った(自分の足に強い違和感を持っている)患者、常に動き続けて止まらない患者、身体が前後逆(後頭部に仮面をつけて後ろ向きに歩く)の患者など、奇妙な症状を持つ患者が何人も登場します。

 出演者の半分はダンサー/元ダンサーということで、変な振付を大真面目に踊り続ける様子が驚くべき効果をあげています。中村理さんの身体前後逆ムーブメントとか。近藤良平さん率いる障害者ダンスチーム「ハンドルズ」の公演でもおなじみ車椅子ダンスも素晴らしい。不自由な制約つきの動きを組み合わせることで荷物(熊のぬいぐるみ)を受け渡そうと四苦八苦する振付など、いかにも近藤良平さんらしくてステキでした。




タグ:近藤良平
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『イデソロキャンプ』(井手茂太) [ダンス]

 2022年6月5日は、夫婦でシアタートラムに行って、井手茂太さんのソロダンス公演を鑑賞しました。公演時間60分です。


[キャスト他]

振付・演出・出演: 井手茂太
音楽: ASA-CHANG&巡礼
美術: 伊藤雅子


 井出さんのソロ公演『イデソロ』と、流行りのソロキャンプをひっかけたタイトル。背広を着てネクタイをしめたさえない会社員の格好(定番)をした井出さんが踊ります。ストレスにつぶされそうになっていた会社員が、休暇をとってソロキャンプに出かける。大自然の中で解放感を満喫していたものの、やがて夜になって怪しい物音が近づいてきて大慌て、という展開。

 仕事のストレスから解放されて浮かれ踊りまくる。ひょうきんでカッコいいダンスが前半のクライマックスで、観客もいっしょに浮かれてしまいます。後半は夜のキャンプで熊に襲われそうになり、あたふたする演出が楽しい。思ったより笑える演出はひかえめで(たき火のそばでノリノリで踊って火傷するシーンは思わず笑ったけど)、どちらかといえばシリアスな雰囲気で展開。最後はテントや樹木などの舞台装置を全部片づけてしまい、せり上がった台の上で井出さんらしいダサかっこいいダンスでしめます。

 次は8月に予定されているイデビアン・クルーの新作公演ですね。観にゆきます。





タグ:井手茂太
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『Starting Over』(構成・振付:近藤良平、コンドルズ) [ダンス]

 2022年6月4日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って、近藤良平ひきいる大人気ダンスカンパニー「コンドルズ」の新作公演を鑑賞しました。毎年、この時期になるとさいたま芸術劇場にやってくる恒例の「毎年初夏の楽しみな行事」(彩の国さいたま芸術劇場プロデューサー談)コンドルズさいたま公演。

 今回で第15作目ということで、近藤良平さんの芸術監督就任もあって、もうここがホームという感じです。上演時間は100分。

 前作のセットを使った回想シーンっぽい演出から始まり、やがて舞台は高層ビルが立ち並ぶ都会へと。戦争を扱った曲が次々にかかり、戦争をイメージさせる演出も随所に配置されていますが、直接的な言及は避け、あくまで楽しませようとするサービス精神。

 芸術監督就任いじりと「ニナガワさん、ぼくたちの舞台を一度は見てほしかったです」ネタも恒例。というか恒例といってよい演出が多いのに「手癖でやってる」感が出ないのはさすが。ひたむきに一所懸命頑張ってるという気持ちが伝わってきます。大ホールの奥行きの広さ、巨大なせりだしなどの仕掛けを縦横無尽に活用した演出にも、そして近藤さんのソロダンスも、期待を期待を裏切らないすごさ。感動的です。

 というわけで、毎回確実に楽しめる、期待を裏切らない安心感のさいたまコンドルズ公演。来年も楽しみです。





タグ:近藤良平
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『新世界 solo』(近藤良平 with 長塚圭史) [ダンス]

「ひとり新世界なのだ! おまけもついてくる!」(近藤良平)


 2022年5月14日は、夫婦でKAAT 神奈川芸術劇場に行って近藤良平さんの公演を鑑賞しました。先日、彩の国さいたま芸術劇場で行われた公演『新世界』のソロバージョンです。さい芸とKAATという二つの劇場の芸術監督が共演する50分。


[キャスト他]

振付・演出・出演: 近藤良平
演出補・出演: 長塚圭史


 KAAT 神奈川芸術劇場では美術家の鬼頭健吾による大型インスタレーション展を開催していて、三階まで吹き抜けのアトリウムの天井から大量のカラフルな棒(ゲバ棒みたいな)がつり下げられています。色の雨みたいな感じ。この展示空間を利用して、近藤良平さんが躍ります。一部シーンでは長塚圭史さんもいっしょに躍ります。音楽や朗読されるテキストはさい芸で公演した『新世界』をほとんどそのまま流用。

 参考までに、さい芸バージョン『新世界』の紹介はこちら。

2022年05月02日の日記
『新世界』(近藤良平 with 長塚圭史)
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2022-05-02

 夜の7:30開演、インスタレーション美術ふりそそぐ静かな夜の空間。観客は思い思いの場所に座って鑑賞します。床に配置されている色とりどりの積み木にぶつからないように、近藤良平さんが踊るというわけです。いつもコンドルズ公演のラストで大きなステージを縦横無尽にかけめぐりながら踊るソロダンスを、すぐ目の前で踊ってくれるわけですから迫力満点。音楽とテキストは『新世界』とほぼ同じ(ただしさい芸バージョンでは「90分」となっていたセリフをKAAT版では「50分」と公演時間に合わせて修正するなど細かい調整あり)ですが、印象はかなり異なります。

 というわけで芸術監督就任祝賀式典というか近藤良平まつりが続きます。次は6月のコンドルズ埼玉公演2022ですね。





タグ:近藤良平
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