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『大人の超ネットマナー講座』(石原壮一郎) [読書(教養)]

 同僚や友人からネット関連の話題が出たとき、どう対応すればよいのか。一歩間違えればとかく波風が立ってしまいがちなあのシーンこのシュチエーション、デキるオトナはこういう態度をとるべし。ダイヤモンドオンラインの人気連載が単行本(ダイヤモンド社)化されました。出版は2010年12月です。

 『大人養成講座』や『大人力検定』など一連のシリーズにて、腰を低く保ち、世間に波風立てず、何事も丸くおさめる、「オトナの態度」を追求してきた著者。

 その割に「アベする」炎上事件を起こし、「絶対に謝るもんか」とオトナげない態度を貫いて後の「アサヒる」問題へとつなげるという、ネット上で波風立てまくったことでも有名な著者。本件については、「今だから語れる、アベする事件の真相」(本書p.123)に詳しいです。

 その著者がオトナらしくソツのない「超ネットマナー」を教えてくれます。超ネットマナーとは何か。

・まだやってない他人にさりげなくツイッターを勧めて優越感を感じたい
・うっとうしいツイッター信者がその良さを熱く語ってきたときにどうかわすか
・何でも実況しはじめるツイッター野郎にどう対処するか
・ブログ見て見てとうるさいかまってちゃんブロガーとの付き合い方
・いまだにmixiやってる人に対してとるべき態度
・というか今さらmixiを始めた知り合いがいたらどうすればいいのか

 こんなとき、「コイツ、根の深い寂しさを紛らしてるだけじゃん」などと表情で語ってしまったり、「まだやってんの?」という呆れた気持ちを声に乗せてしまったり、「ネットの流行りモノにふり回されるだけの軽薄なヤツはどうもね」という苦手意識を見せてしまったり、そういった態度はオトナとして避けなければなりません。

 というわけで本書は、様々な想定シチュエーションのもとに、その場を適当にうまく取り繕い、腹も波風もたてず、傷つけず傷つかず、へらへら笑顔で、明るい上辺だけの付き合いを維持するという、現代人にとっての必須スキルを解説してくれるのです。

 まあ、基本的にはお笑いネタです。実用性はかなり疑問ではあるのですが、知らないうちにとっている自らの「イヤな態度」を振り返るきっかけにはなるかも知れません。

 しかし、ここまで気苦労しながらコミュニケーションについてのコミュニケーションについてのコミュニケーション(例.ツイッターでmixiの悪口つぶやく奴ってどうよ?)をとらなければならないネット社会について、あなたどう思いますか。


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