2017年を振り返る(4)［SF・ミステリ］

　今、最もお気に入りのSF作家といえば上田早夕里さんと宮内悠介さんなんですが、2017年には両名ともSFとは言いにくい長篇を出してくれました。どれも傑作なので、むしろSFファンではない読者にお勧めします。


2017年12月19日の日記
『破滅の王』（上田早夕里）
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2017年06月06日の日記
『あとは野となれ大和撫子』（宮内悠介）
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2017年01月26日の日記
『カブールの園』（宮内悠介）
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　SFど直球である藤井太洋さんの短篇集『公正的戦闘規範』、月村了衛さんの人気シリーズ最新作『機龍警察　狼眼殺手』、そして「ストルガツキー兄弟＋ネットロア怪談」という大業『裏世界ピクニック』を軽やかにキメてみせた宮澤伊織さん、いずれも大いに楽しみました。


2017年11月06日の日記
『公正的戦闘規範』（藤井太洋）
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2017年10月26日の日記
『機龍警察　狼眼殺手』（月村了衛）
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2017年11月30日の日記
『裏世界ピクニック2　果ての浜辺のリゾートナイト』（宮澤伊織）
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2017年03月23日の日記
『裏世界ピクニック　ふたりの怪異探検ファイル』（宮澤伊織）
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　SFアンソロジー花盛りというか、とにかく次から次へと出版されて全部は読みきれません。特にAIテーマが盛り上がった年でした。


2017年08月30日の日記
『行き先は特異点　年刊日本SF傑作選』（大森望、日下三蔵、藤井太洋、宮内悠介、上田早夕里）
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2017年06月07日の日記
『誤解するカド　ファーストコンタクトSF傑作選』（野﨑まど・大森望：編）
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2017年05月11日の日記
『人工知能の見る夢は　AIショートショート集』（宮内悠介、矢崎存美、田中啓文、林譲治、井上雅彦、堀晃、高井信、新井素子、高野史緒、かんべむさし、森下一仁、他）
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2017年02月21日の日記
『AIと人類は共存できるか?』（早瀬耕、藤井太洋、長谷敏司、吉上亮、倉田タカシ、人工知能学会：編集 ）
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2017年01月23日の日記
『ヴィジョンズ』（宮内悠介、円城塔、神林長平、長谷敏司、他、大森望：編集）
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　海外SFでは、何といってもケン・リュウの活躍が注目された年でした。『母の記憶に』はSF界を越えて大きな話題に。またSFマガジンでは実質「中華SF」の特集が組まれ、話題作『折りたたみ北京』もケン・リュウによる英訳からの重訳で掲載されました。中華SFの翻訳ブームが来るといいなあ。

　他には、「バラード＋ラブクラフト」という異色作『時間のないホテル』（ウィル・ワイルズ）、スコルジーの人気スペースオペラ『老人と宇宙』シリーズ最新作、『テメレア戦記』のナオミ・ノヴィクによる王道的ファンタジー長篇『ドラゴンの塔』などが印象に残りました。


2017年09月06日の日記
『母の記憶に』（ケン・リュウ、古沢嘉通・幹遙子・市田泉：翻訳）
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2017年09月28日の日記
『時間のないホテル』（ウィル・ワイルズ、茂木健：翻訳）
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2017年05月31日の日記
『終わりなき戦火（老人と宇宙６）』（ジョン・スコルジー、内田昌之：翻訳）
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2017年04月13日の日記
『ドラゴンの塔（下）　森の秘密』（ナオミ・ノヴィク、那波かおり：翻訳）
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2017年04月12日の日記
『ドラゴンの塔（上）　魔女の娘』（ナオミ・ノヴィク、那波かおり：翻訳）
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　古典の新訳・再紹介としては、ハーラン・エリスンの短篇集、バラードの短篇集、そして伊藤典夫さんが翻訳した海外SF短篇アンソロジーが、いずれも読みごたえがありました。バラード短編全集は全5巻とのことで、残りは今年読もうと思います。


2017年10月12日の日記
『J・G・バラード短編全集2　歌う彫刻』（J.G.バラード、柳下毅一郎：監修、浅倉久志他：翻訳）
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2017年05月16日の日記
『J・G・バラード短編全集1　時の声』（J.G.バラード、柳下毅一郎：監修、浅倉久志他：翻訳）
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2017年02月27日の日記
『死の鳥』（ハーラン・エリスン、伊藤典夫 ：翻訳）
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2017年01月17日の日記
『伊藤典夫翻訳SF傑作選　ボロゴーヴはミムジイ』（ヘンリー・カットナー、フリッツ・ライバー、フレデリック・ポール、他、伊藤典夫：翻訳）
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2017-01-17