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『ロミオとジュリエット』(小野寺修二、カンパニーデラシネラ) [ダンス]

 2016年7月18日は、夫婦で東京芸術劇場シアターイーストに行って小野寺修二さん率いるカンパニーデラシネラの再演を鑑賞しました。6名の出演者が踊る70分の公演です。


[キャスト他]

振付・演出: 小野寺修二
出演: 斉藤悠、崎山莉奈、王下貴司、大庭裕介、藤田桃子、小野寺修二


 以前、廃校となった中学校を再利用した「IID 世田谷ものづくり学校」で観たことがある作品ですが、そのときは観客数わずか60名、全員が舞台上にいて芝居に参加しているような感じでした。ちなみに前回鑑賞時の紹介はこちら。


  2011年09月24日の日記
  『ロミオとジュリエット』(小野寺修二、カンパニーデラシネラ)
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2011-09-24


 今回は観客数もずっと多いのですが、舞台のぐるりと囲む形で座席が配置されており、こじんまりとした感じが残っています。舞踏会や結婚式など、観客も一緒に踊ったり花を投げたりして「参加」するシーンもあり、会場全体が舞台という印象です。

 子供連れの観客が多く(パンフレットによると小中学校を回って上演しているとのこと)、最初から賑やかで楽しい雰囲気。幼い子供にとって70分の舞台はけっこう長く、途中で飽きてしまうのではないかと懸念しましたが、みんな最後まで引き込まれているようで良かった。

 前回も思ったことですが、やはり全体の雰囲気を引っ張ってゆく藤田桃子さんが素晴らしい。彼女が立っているだけで何か面白いことが起きるという予感に胸が高まります。噛み合わない会話の途中で唐突に脱力して始まるダンスがものすごく気持ちよく、特に空中に張られたロープが作る四角形とともに主役二人が踊るシーンなど、記憶にあるよりもずっと感動しました。崎山莉奈さんはソロで踊るシーンも頑張っていてぐっときましたし、キャベツとトマトの名演技も光っていました。



タグ:小野寺修二