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『告白の森』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2022年10月30日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って佐東利穂子さんのソロダンス公演を鑑賞しました。佐東さん自身の振付作品です。

 暗がりのなか白いドレスをまとった姿で登場するのですが、照明効果のせいでどうにも遠近感がおかしくなり、そこにいるのか遠くにいるのか、本当に存在しているのか目の錯覚なのか、よく分からないという混乱をおぼえます。『妖精族の娘』 を踊ったときよりも幻影感はずっと増していて、ほぼ森の精霊か亡霊かという感じです。意外に動きの存在感は生々しく、小さな手の動きや立ち位置の移動だけでこの世ならぬ気配が生じてゆきます。

 終演後のトークでは、勅使川原三郎さんが令和4年度文化功労者に選出されたというニュースとともに、勅使川原さんご本人が登壇して挨拶してくれました。フランス芸術文化勲章やベネツィアビエンナーレ金獅子功労賞に比べるとインパクトは薄れますが、めでたいことだと思います。

 というわけで今回が今年最後のアップデートダンスでした。また来年もよろしくお願いします。





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