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『超能力事件クロニクル』(ASIOS) [読書(オカルト)]

秋山眞人氏インタビューより
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――秋山さんは超能力者としてデビューしましたが、宇宙人とのコンタクティーでもあるという立場をほとんど出してこなかったのは、なぜなんですか?

 出したくなかったんです。だって、僕が最初に会った宇宙人ってどこから来ましたかって聞いたら水星から来ましたって言ったんですから。だから出したくないですよ。(中略)


――ASIOSも私(皆神)も超常現象の敵のようによく言われますけど、別に敵のつもりはないんです。確かに信じてはいないかもしれないけど、超常現象は本当に大好きです。(中略)

 僕もこうやって反対の立場の人たちとも対話しようとするから、能力者側からは、よく裏切り者って言われますよ。

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単行本p.214、215


 おなじみASIOS(Association for Skeptical Investigation of Supernatural : 超常現象の懐疑的調査のための会)のオカルト謎解き本。その最新刊は、主要な超能力者や予言者について年代ごとにまとめて紹介してくれる、『UFO事件クロニクル』『UMA事件クロニクル』のシリーズ第三弾です。単行本(彩図社)出版は2020年11月。

 これまでのシリーズ紹介はこちら。


2018年07月24日の日記
『UMA事件クロニクル』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2018-07-24


2017年09月07日の日記
『UFO事件クロニクル』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2017-09-07


 有名どころの超能力者や予言者はもちろん、外気功やニューエイジや神秘思想や新興宗教教祖など多彩な人物が取り上げられています。目次は以下の通り。


第1章 1940年代以前の超能力事件
(長南年恵ー女生神、御船千鶴子ー伝説の千里眼、ほか)

第2章 1950、60年代の超能力事件
(L.ロン・ハバードーサイエントロジーの創設者、ブルーノ・グレーニングー奇跡のヒーラー、ほか)

第3章 1970年代の超能力事件
(ニーナ・クラギーナー最強のサイコキネシス、ユリ・ゲラーー不世出の超能力者、ほか)

第4章 1980、90年代の超能力事件
(桐山靖雄ー阿含宗の開祖、外気功ー中国からやってきた神秘の力、ほか)

第5章 2000年代の超能力事件
(ジョー・マクモニーグルー最強の千里眼、ナターシャ・デムキナーX線の目を持つ少女、ほか)


より詳細な目次と内容についてはASIOSのwebページを参照してください。
https://asios.org/psi_chronicle





タグ:ASIOS
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『ピアニスト』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2020年10月31日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。勅使川原さんと佐東さんが踊る上演時間一時間ほどの作品です。

 グレン・グールドによるバッハ「ゴルトベルク変奏曲」をさらにダンスにより演奏する舞台。

 まず断片化しコラージュした音源にのせて佐東利穂子さんが踊ります。最初はぶつ切りなので何の曲だかわからず、ただ純粋なピアノの音に聞こえます。やがて音源がゴルトベルク変奏曲であることが明らかになり、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが交代で踊ってゆくわけです。

 面白いのは、音楽の曲調やテンポとダンスが連動してないように見えること。音楽がアップテンポでもスローテンポでも同じように踊っているみたいなのに、動きが曲にぴったり合っているように、まるでダンスが演奏の一部を構成しているように感じられます。ダンス公演というよりダンスによる演奏会というか。

 途切れることなくぶっ続けでゴルトベルク変奏曲が流れ、お二人もずっと踊り続けます。交代するとはいえ、そのものすごい運動量に驚かされます。





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『楽園はまぼろし、もしくはモキュメント』(MWMW、高橋萌登) [ダンス]

 2020年10月30日は、夫婦で吉祥寺シアターに行って高橋萌登さん率いるMWMWの第1回本公演を鑑賞しました。高橋萌登さんを含むMWMWのメンバー9名が踊る70分の舞台です。


[キャスト他]

構成・演出・振付: 高橋萌登
出演:
伊藤まこと、大森瑶子、金森温代、神田初音ファレル、久保佳絵、小林利那、七里海流クノー、中谷友紀、高橋萌登


 前作『たんぺんしゅう』でも『なにものたち』という小品が披露されましたが、今回がMWMWとしての第一回本公演とのこと。

 前半は高橋萌登版「東京ELECTROCK STAIRS」という感じでしたが、後半に入って個性がどんどん出てきて、舞台全体に高橋萌登さんの持ち味(けなげさ、いちずさ、一所懸命さ)があふれてゆく様には驚きました。

 特に全員が靴下を脱いでからの群舞は圧巻で、照明の具合も素晴らしく、とにかく強く引き込まれました。これまでの作品と比べても明らかにレベルアップしているというか、現時点における高橋萌登さんの最高傑作だと思う。

 多数出演者が同時に踊るシーン、数名が互いにからむこちゃこちゃした動き、そして各人の特性をうまく活かしたソロ、それぞれがうまく配置されていて気持ちよいです。スポットライトが当たってない場所でも薄暗いなかで何やらごそごそやっているのがけっこう見えるという照明がすてき。

 もちろん高橋萌登さんが踊ると、もう目が離せない。強い共感を引き出すダンスに心が揺さぶられます。これから高橋萌登さんがMWMWとともにどんなことをやってくれるのか期待が高まります。次も観る。





タグ:高橋萌登
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