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『ピアニスト』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2020年10月31日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。勅使川原さんと佐東さんが踊る上演時間一時間ほどの作品です。

 グレン・グールドによるバッハ「ゴルトベルク変奏曲」をさらにダンスにより演奏する舞台。

 まず断片化しコラージュした音源にのせて佐東利穂子さんが踊ります。最初はぶつ切りなので何の曲だかわからず、ただ純粋なピアノの音に聞こえます。やがて音源がゴルトベルク変奏曲であることが明らかになり、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが交代で踊ってゆくわけです。

 面白いのは、音楽の曲調やテンポとダンスが連動してないように見えること。音楽がアップテンポでもスローテンポでも同じように踊っているみたいなのに、動きが曲にぴったり合っているように、まるでダンスが演奏の一部を構成しているように感じられます。ダンス公演というよりダンスによる演奏会というか。

 途切れることなくぶっ続けでゴルトベルク変奏曲が流れ、お二人もずっと踊り続けます。交代するとはいえ、そのものすごい運動量に驚かされます。





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