『妖怪ケマメ』(渡邉尚、ギヨーム・マルティネ) [ダンス]
2019年10月6日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って妖怪ジャグリング公演を鑑賞しました。「頭と口」の渡邉尚さんと儀保桜子さん、「デフレクト」のギヨーム・マルティネさん、音楽演奏の野村誠さん、四名が出演する45分の舞台です。
[キャスト他]
振付・演出: 渡邉尚、ギヨーム・マルティネ
音楽: 野村誠
妖怪ボール製作: 儀保桜子
出演: 渡邉尚、ギヨーム・マルティネ、儀保桜子、野村誠
2016年「頭と口」公演『WHITEST』の紹介で「今年末にはフランスに拠点を移すため次はいつ観られるか分からない」と書いてから三年、待望の新作公演がやってきました。しかも「カンパニー デフレクト」のギヨームとの共演というからこれはもう大興奮。ちなみに過去に観た公演の紹介はこちら。
「頭と口」
2016年11月07日の日記
『WHITEST』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2016-11-07
2015年12月28日の日記
『MONOLITH』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2015-12-28
「カンパニー デフラクト」
2016年10月18日の日記
『フラーク』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2016-10-18
舞台上の四隅に手作り風の装置(妖怪の一味)が設置してあり、これがときおり「かたかた、かたかた、ちーん」と音を出す。天井からはたくさんの裸電球が様々な高さに吊るされており、それがランプのように微妙にちらつく。
舞台上にはビーンバッグ(これも妖怪の一味)が意味ありげなパターンで散らばっている。野村誠さんがピアノで古めかしい音色を奏でたりペットボトルで床をリズミカルに叩いたりして、見世物小屋めいた怪しい雰囲気を盛り上げます。
床に置かれている多数のビーンバッグは今回の公演用に特別に制作されたそうで、たこ糸を編んで作った、触手やら、毛やら、角やらが生えている、ショーン・タンの絵本に出てきそうな変ないきものを連想させるもの。制作した儀保桜子さんも舞台の上にいて、座敷わらし風の存在感を放っています。
こういう逢魔空間で、渡邉尚さんとギヨーム・マルティネさんが、何だかよく分からない妖怪に扮して、変な動きでくねくね踊ります。人間の動きじゃないです。逆立ち姿勢のまま足でビーンバッグを持ち上げて相手に投げつけたり。それを素早く足でキャッチして身体を回転させて足で投げ返したり。妖怪の仕業じゃ。
ジャグリング技術の凄さに感心するというより、人間ではないものの生態をこっそり観察しているという印象を受けます。二人が融合して八本の手足をもつ謎の動物になってフロアジャグリングしながら徘徊するとか、バドミントンとバレーボールを合わせたような謎競技に燃えるとか。
終演後には、観客も舞台に入って自由に舞台装置に触れることが出来るのが素晴らしく、子どもたちがジャグリングに挑戦したりしていて楽しい。今回使われたのと同じ妖怪ビーンボールの販売もありましたが、ほぼ売り切れ状態でした。
[キャスト他]
振付・演出: 渡邉尚、ギヨーム・マルティネ
音楽: 野村誠
妖怪ボール製作: 儀保桜子
出演: 渡邉尚、ギヨーム・マルティネ、儀保桜子、野村誠
2016年「頭と口」公演『WHITEST』の紹介で「今年末にはフランスに拠点を移すため次はいつ観られるか分からない」と書いてから三年、待望の新作公演がやってきました。しかも「カンパニー デフレクト」のギヨームとの共演というからこれはもう大興奮。ちなみに過去に観た公演の紹介はこちら。
「頭と口」
2016年11月07日の日記
『WHITEST』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2016-11-07
2015年12月28日の日記
『MONOLITH』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2015-12-28
「カンパニー デフラクト」
2016年10月18日の日記
『フラーク』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2016-10-18
舞台上の四隅に手作り風の装置(妖怪の一味)が設置してあり、これがときおり「かたかた、かたかた、ちーん」と音を出す。天井からはたくさんの裸電球が様々な高さに吊るされており、それがランプのように微妙にちらつく。
舞台上にはビーンバッグ(これも妖怪の一味)が意味ありげなパターンで散らばっている。野村誠さんがピアノで古めかしい音色を奏でたりペットボトルで床をリズミカルに叩いたりして、見世物小屋めいた怪しい雰囲気を盛り上げます。
床に置かれている多数のビーンバッグは今回の公演用に特別に制作されたそうで、たこ糸を編んで作った、触手やら、毛やら、角やらが生えている、ショーン・タンの絵本に出てきそうな変ないきものを連想させるもの。制作した儀保桜子さんも舞台の上にいて、座敷わらし風の存在感を放っています。
こういう逢魔空間で、渡邉尚さんとギヨーム・マルティネさんが、何だかよく分からない妖怪に扮して、変な動きでくねくね踊ります。人間の動きじゃないです。逆立ち姿勢のまま足でビーンバッグを持ち上げて相手に投げつけたり。それを素早く足でキャッチして身体を回転させて足で投げ返したり。妖怪の仕業じゃ。
ジャグリング技術の凄さに感心するというより、人間ではないものの生態をこっそり観察しているという印象を受けます。二人が融合して八本の手足をもつ謎の動物になってフロアジャグリングしながら徘徊するとか、バドミントンとバレーボールを合わせたような謎競技に燃えるとか。
終演後には、観客も舞台に入って自由に舞台装置に触れることが出来るのが素晴らしく、子どもたちがジャグリングに挑戦したりしていて楽しい。今回使われたのと同じ妖怪ビーンボールの販売もありましたが、ほぼ売り切れ状態でした。
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