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『VORTEX』(テロ・サーリネン、韓国国立舞踊団) [ダンス]

 2019年10月27日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行ってダンス公演を鑑賞しました。フィンランドのテロ・サーリネンが韓国国立舞踊団のために振り付けた、総勢19名の出演者(プラス音楽演奏者数名)による80分の舞台です。

 まず音楽が印象的です。打楽器を多用した生演奏は素晴らしく、伝統音楽のようでもあり、現代音楽のようでもあり、不思議な感触を覚えます。

 光と影の強烈な効果で度肝を抜く冒頭シーンから始まって、男女わかれた18名のダンサーによる緩やかな、伝統的民族舞踊をベースにしたと感じさせる群舞が繰り広げられます。なお残り一名は、途中のシーンと最後のシーンで召喚されてくる神様か何かの役まわり、だと思う。全体として「儀式が執り行われている」という感触。

 途中、似たような動きが続くので退屈してきますが(いかにも「儀式」らしい)、最後の最後にパーカッションが盛りあがり、出演者たちもバチを手にして次々と打ち鳴らし始めるや一気に興奮が高まり、ストロボ効果も使ったりして、祭りじゃ祭りじゃ、という狂騒状態になだれ込んで終わります。



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