『泉』(佐東利穂子) [ダンス]
2019年4月19日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って佐東利穂子さんのソロダンス公演を鑑賞しました。ソロで踊るだけでなく、はじめて振付・演出すべてご自身で行った、いわば振付家としてのデビュー作とのこと。
「泉」に見立てた半透明オブジェ(小さな噴水のように見える)にときおり触れつつ、大きく宙を泳ぐような両腕の動きが印象的なダンスに入ってゆきます。ここまでは見慣れた動きだと感じるのですが、やがて地面に仰向けに横たわるなど、これまでに見た覚えのない動作が。
何度か「泉」に触れて霊感を得ようとするものの果たせず、色々と模索している惑いの印象が強いシーンが続きます。夢や幻想のなかの存在を連想させる神々しさ、儚さがなく、おそらく照明効果によるものでしょうが、生々しいまでの存在感を放っています。いまそこ、目の前で踊っている、という迫力がすごい。
やがて滔々と流れる川のようなバッハに乗せて踊られるのは、新しいダンス。その力強さに圧倒されます。強烈な意志の力を感じさせるダンス。迷いを振り切るダンス。感動的です。打ちのめされるような心持ちになります。
「泉」と一体化したというか、自分が「泉」となったようなラストシーン。決意表明、という印象を受けます。「泉」から湧き出てくるであろう今後の作品に期待したいと思います。
終演後の挨拶まですべて佐東さん一人だったのですが、観客を見送るときには師匠である勅使川原さんが一緒に並んでいて、ああ舞台袖からずっと見守っていたんだなあ、と温かい気持ちになりました。直後、舞台袖からずっと勅使川原三郎さんに見られているなかで踊る、ということの厳しさを想像して、うわあ。
「泉」に見立てた半透明オブジェ(小さな噴水のように見える)にときおり触れつつ、大きく宙を泳ぐような両腕の動きが印象的なダンスに入ってゆきます。ここまでは見慣れた動きだと感じるのですが、やがて地面に仰向けに横たわるなど、これまでに見た覚えのない動作が。
何度か「泉」に触れて霊感を得ようとするものの果たせず、色々と模索している惑いの印象が強いシーンが続きます。夢や幻想のなかの存在を連想させる神々しさ、儚さがなく、おそらく照明効果によるものでしょうが、生々しいまでの存在感を放っています。いまそこ、目の前で踊っている、という迫力がすごい。
やがて滔々と流れる川のようなバッハに乗せて踊られるのは、新しいダンス。その力強さに圧倒されます。強烈な意志の力を感じさせるダンス。迷いを振り切るダンス。感動的です。打ちのめされるような心持ちになります。
「泉」と一体化したというか、自分が「泉」となったようなラストシーン。決意表明、という印象を受けます。「泉」から湧き出てくるであろう今後の作品に期待したいと思います。
終演後の挨拶まですべて佐東さん一人だったのですが、観客を見送るときには師匠である勅使川原さんが一緒に並んでいて、ああ舞台袖からずっと見守っていたんだなあ、と温かい気持ちになりました。直後、舞台袖からずっと勅使川原三郎さんに見られているなかで踊る、ということの厳しさを想像して、うわあ。
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