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『日本昔ばなしのダンス』(井手茂太、康本雅子) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 いよいよ今年最初に観るコンテンポラリーダンス公演、しかも井手茂太と康本雅子の共演という夢のような舞台。というわけで、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場まで駆けつけました。

 『日本昔ばなしのダンス』の第一回は、近藤良平がコンドルズ、伊藤千枝が珍しいキノコ舞踏団、それぞれ自分が率いるカンパニーに振り付けた作品を踊らせるという、極小ガラ公演みたいな企画でした。(2006年10月)

 それが今回は、イデビアン・クルーの井手茂太と、ダンス獣道を一人歩く康本雅子が、二人で一緒に踊るための作品をそれぞれ振り付けた二本立てという、より緊密な共演になっています。まずは、この見事な企画に拍手したいと思います。

 井手さんが振り付けた作品は「かみなりむすめ」、康本さんが振り付けた作品は「さんねんねたろう」。どちらも二人で踊ります。

 私、実は井手茂太さん自身が踊るのを観たのは初めてで。本当のところ、今日のお目当ては康本雅子さんだったんです。ところが。

 舞台に、何というか、もっさいおっさんがひょこひょこ出てきて、誰この人、とか思っていると、いきなりカッチョええダンスを踊り始めて度肝と魂を抜かれました。いや、あんなに魅力的なダンスを踊る人だとは想像しておらず、大変に、大変に失礼いたしました。

 康本雅子さんも頑張っていたのですが、何しろ井手茂太さんのダンスの衝撃が強かったため、あんまり印象に残ってないんです。これが斉藤美音子さん(イデビアン・クルー)だったら笑って脱力しただろうな、という振り付けでも、康本さんが踊ると普通にカッコよくなってしまうし。

 とにかく、どちらのダンスも、一瞬でも見逃したら大損というレベルの高さ。康本さんと井手さんが舞台の両端近くで同時に踊るシーンなど、座席が舞台から3列目という位置だったために、どちらを観ればよいか悩みました。

 第一回のときは、タイトルに騙・・・期待した「子ども連れの母親」ばかりの客層で、どん引きしてました。今回はさすがに「子ども連れの母親」は半分くらいに減り、残りの席は、康本さんか井手さんのファンとおぼしき人々が占めていました。

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