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『Triple Vision』(金森穣、Noism06) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 夫婦でル・テアトル銀座まで行って観てきました。

 金森穣ひきいる「Noism06」のために振り付けられた、新作3本から構成された舞台です。昨年夏の『Triple Bill』(Noism05)が好評だったせいか、また外部に振付を委託しています。

 最初の演目は『black ice (ver.06)』で、振付は金森穣自身です。大道具(ガジェット)が非常に効果的に使われており、選曲を含めて、舞台演出・舞台効果に金森さんのセンスがキラリと光っています。ちなみにノイズ系ミュージックを「いいなぁ」と感じるのは、これで2度目ですよ。

 これで、肝心のダンスがもう少し突き抜けていて、全体の構成がしっかりしていたなら・・・と惜しい気持ちで一杯です。

 二本目の演目は『solo, solo』で、振付はスウェーデンやイスラエルで活躍しているフリーランスの大植真太郎さん。

 基本はナンセンスギャグです。まあ笑える人は笑えるのでしょうが、私は単に退屈でした。最後に安牌を狙っちゃうところも気に入りません。どこまでも捨て身になれる人(例えば近藤良平)と比べると潔さが足りないなあ、と。

 最後の演目が『Siboney』で、振付は稲尾芳文さん。イスラエルのバットシェバ舞踏団で活躍。昨年夏の『no-mad-ic project』にも参加してたそうです。ううう記憶にない、とほほ。

 で、これが素晴らしい作品で、余計な演出抜きに直球の群舞で魅せてくれます。コンテンポラリーダンスの振付にダンスミュージックを使うという、よほどひねくれているか、よほど自信がないと出来ないことを、さらりとやってのけるのが凄い。

 これは、カッコイイ衣装とあいまって、誰にでも楽しめる、とても印象的かつ素敵な舞台でした。もう一度観たいなあ。

 全体的に、昨年の『Triple Bill』には及びませんでしたが、まずまず満足のゆく公演でした。

タグ:金森穣
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