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『夏の日のぶたぶた』(矢崎存美) [読書(小説・詩)]

 人気シリーズ「ぶたぶた」の最新作、というか長い間お蔵入りしていた原稿が日の目を見たものだそうです。

 男の子が夏休みにぶたぶたと出会う話。ぼくのなつやすみ、というか、そんな感じ。そういや子供の視点から書かれた「ぶたぶた」はひさしぶりですね。

 私はどうも子供に感情移入できないので(自分が子供だった頃のことも、ほとんど思い出せなくなりました)、こういう話は苦手なんです。ぶたぶたも、何か元気なさそうに見えるし(たぶん仕事が煮詰まってたせい)。

 男の子に感情移入できないせいで、ついつい「ガキに付き合うという口実で仕事をサボれていいなあ、ぶたぶた」とか「女の子にぎゅっと抱きしめられてうらやましいなあ、ぶたぶた」とか、オヤジくせ~ことを思ったり。

 あと、イラストの感じが個人的に好きではありません。

 そういうわけで、最近書かれた『ぶたぶたのいる場所』の方がずっと傑作だと思います。

 昔の作品より今の作品の方が数段上、ということは、矢崎存美さん、作家として確実に上達してます。というか、どこか突き抜けたような、筆力がレベルアップしたような感じです。この勢いでどんどん書いてほしいです。

タグ:矢崎存美
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