SSブログ

『ノマディック・プロジェクト2[-festival]』(金森穣) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 夫婦でめぐろパーシモンホールまで行って観てきました。

 めぐろパーシモンホールに行ったのは初めてですが、はっきり言って渋谷Bunkamuraと同じくらい気に入らないホールでした。1階席の前の方だったので、出演者の腰から下が見えません。むっ!

 まあそれはそれとして、今日の舞台は、金森穣さんが、欧州で活動している日本人ダンサー達に声をかけて集めて開催した「コンテンポラリーダンス・ガラ」公演です。10本の演目のうち6本が完全な新作、3本は昨年以降に初演されたばかりの準新作。何が出るか分からないドキドキ公演です。

 以降は全くの個人的感想ですが、出演者の中では、『Sleepless』、『Post Script』のキリアン作品2本を踊ったネザーランド・ダンス・シアターIIの小尻健太&湯浅永麻のペアが気に入りました。

 特に永麻さん。ちっちゃくて可愛くて、おまけにダンスの実力が凄い(おまけじゃねぇだろ!)。「これを機会に、少しづつ日本で踊る機会を増やしたいです」とかパンフレットに書いていました。ぜひ日本で踊ってほしいと思います。

 最後を飾った『3A』はもう何と言ってよいやら強烈なインパクト。フォーサイス・カンパニーの安藤洋子さんが、同じカンパニーの仲間2人を引き連れて、やってくれました。

 幕が上がってしばらく、よく聞こえない単調な読経というか祝詞というか、そういうノイズ系のアンビエント・ミュージックに乗って、シリアスな(いかにも)コンテンポラリーダンスを3人で踊ります。ああ、こりゃ駄目だ、私の趣味じゃないな、とか思っているうちに、だんだん音量がアップしてきて歌詞が聞き取れるようになってきます。

「ナマムギナマゴメナマタマゴ、ナマムギナマゴメナマタマゴ、ナマムギナマゴメナマタマゴ・・・」

 はあ? 空耳アワーですか? これ、笑うとこなんですか?

 反応に戸惑っていると、いきなり男性ダンサーの一人が拡声器で客席に向かって大声でわめきます。
「マイド・オナジミノ・チリガミコウカンデ・ゴザイマス!!」

 他方がその拡声器を奪おうと取っ組み合いになり、その間も女性ダンサー(安藤あねご洋子)は知らん顔で踊り続けるという。今や、大音量で鳴り響いている「ナマムギナマゴメナマタマゴ・・・」に負けじと「マイドッ・オナジミノッ!!」と、たぶんわけもわからず、わめきながら走り回るダンサー達。

 混乱のままに幕が下りると、盛大な拍手きました。日本のコンテンポラリーダンスの本流は“お笑い”で決まりですかね。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0