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『motoshi chikamori ++ kyoko kunoh』(plaplax プラプラックス) [映像(映画・ドキュメンタリー)]

 先日観た珍しいキノコ舞踏団公演『The Rainy Table』は、背景スクリーンに投影される映像のセンス、さらに舞台上のダンサーと映像上のダンサーのインターラクションなど、アート作品としても見応えがありました。

 このメディアアートを制作したplaplaxというアートユニットの作品カタログを会場で購入したのですが、そこに付属していたDVDを再生してみました。

 plaplaxおよびその前身であるminim++の主な作品の、それぞれごく短い(数分程度の)紹介映像が多数収録されています。作品の多くがインターラクティブアートなので、美術展などで展示されている作品に鑑賞者が「作用」して「反応」を引き起こす様をビデオ撮影したものが大半。

 机の上に雑然と並んでいる文房具。鑑賞者が手を触れると、その影が変形したり動物の姿になったり。あるいは並んだ柱のそばを通ると、列柱に巨大な魚の影が現れてゆうゆうと泳いでゆく。自分の影がゆっくりと変形して他の生き物になる。地面を歩くと様々な動物の足跡が残り、そこを他の人が踏むと、その動物が現れて走り去ってゆく、などなど。

 まるで絵本のように楽しく、ちょっと不気味な絵や影が、鑑賞者の働きかけに応じて現れたり消えたり動いたりする様は、心浮き立つような、それでいて奇妙な懐かしさも感じさせてくれます。

 観ていると、実際に触って色々と試したくなる作品ばかり。まるで、不思議なおもちゃ箱のようです。

 また、ダンサー/振付家である小川麻子さんとのコラボレーション作品の舞台映像も短時間ながら収録されており、コンテンポラリーダンスの鑑賞者としても要注目です。


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