『videodance2009 彩の国さいたま芸術劇場ダンスアーカイヴvol.1』 [映像(コンテンポラリーダンス)]

 彩の国さいたま芸術劇場が、所有するダンス映像6本を連続上映するというので、夫婦で劇場まで行ってきました。見逃した公演を観るチャンスです。

 今回、上映されたのは、以下の6本。

『ファーズ』(ローザス)
『ゼロ度』 (アクラム・カーン+シディ・ラルビ・シェルカウイ)
『ヒュドラ』(インバル・ピント・カンパニー)
『ケルパー(身体)』(サシャ・ヴァルツ&ゲスツ)
『わたしは血』(ヤン・ファーブル)
『ブラックバード』(イリ・キリアン)

 最初と最後は映像作品ですが、他はこの劇場における公演を撮影した記録を編集したもの。ここでしか観られない貴重な映像です。

 開始時刻は14時、終了時刻は21時30分で、途中にある20分の休憩を除けば何と7時間ぶっ続け上映ということで、全部観るのはさすがに体力が持ちません。

 とりあえず舞台を実際に観た『ゼロ度』、『ヒュドラ』、『ケルパー(身体)』は断念することに。またDVDを持っている『ファーズ』もパス。そういうわけで、残る2本、『わたしは血』と『ブラックバード』に絞って観に行きました。それでも2時間30分。

 期待していた『ブラックバード』(イリ・キリアン)ですが、残念なことに、公演時にスクリーンに映し出されていた背景映像の再編集版ということで、ひたすら中村恩恵さんのイメージ映像が流れるというもの。肝心のダンスシーンはごく短く、がっかりしました。ですが、その短いシーンが何とも強烈なダンスで驚愕。舞台の記録映像が観たい。

 何の予備知識もなく観た『わたしは血』(ヤン・ファーブル)が、西洋中世の地獄絵をそのまま舞台にしたというぶっとび作品で、楽しめました。血まみれ全裸のダンサーたちが、拷問されたり、虐殺されたり、切り刻まれたり。実にもってキリスト教の三位一体すなわちエロ・グロ・ナンセンス、三拍子揃ったむっちゃ挑発的で楽しい舞台でした。武闘派アーティストの面目躍如。劇場で観た観客はさぞや盛り上がっただろうなあ。

 会場は単館上映の映画館という感じの広さで、座席数150席とのことですが、終了時点でだいたい100名くらいが入っていました。やはり皆さん7時間ずっと観てたのでしょうか。根性足りなくてすいません。

 パンフレットによると3回目の開催だというし、タイトルにvol.1とあるし、これからも続くようなので期待したいと思います。他の劇場でもこういう企画やればいいのに。新国立劇場とか。

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