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『ピクサー・ショート・フィルム & ピクサー・ストーリー』 [映像(映画・ドキュメンタリー)]

 『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』で有名な、コンピュータアニメーション制作会社「ピクサー」を追ったドキュメンタリーフィルムと短編作品集の2枚組みDVDを観賞。

 ドキュメンタリーフィルム『ピクサー・ストーリー』は、「フルCGアニメーション長編作品を創る」という夢を実現するためにILMに集まった連中が独立し、ピクサーを立ち上げてから今日までの歴史を手際よくまとめてくれます。

 唐突に出現していきなり大成功をおさめたような印象があるピクサーですが、そこに至るまでの(そしてそこからの)悪戦苦闘とドラマの数々には驚かされます。

 どんな苦境にあっても絶対にあきらめない彼らの情熱、赤字続きでも将来性を信じ投資を継続したスティーブ・ジョブズ氏の姿勢など印象的なエピソードは多いのですが、何よりもピクサー社のオフィスの様子や制作過程を写したホームビデオが公開されているのが嬉しいところ。

 恐るべきハードワークを心から楽しんでやっている様子に、そして障害を乗り越えて次々と大ヒットを飛ばす彼らの姿を見ていると、アメリカン・ドリームという古めかしい言葉が生き生きと脳裏に蘇ってきたり。

 個人的には、ピクサー社がなし遂げたコンピュータグラフィックス技術のブレークスルーについてもう少し突っ込んだ解説がほしかったのですが、これは無茶な要求というべきでしょう。

 もう1枚のディスクには、初期作品から最近のDVD特典映像(長編作品の番外篇のようなショートフィルム)まで主要な短編アニメ作品が制作年順に収録されており、技術の発展を目の当たりにすることが出来ます。どれも心に残る良作ばかりで、本当にアニメーションを愛する人々が作っているのだなという感慨を覚えます。

 ピクサー作品のファンはもちろんですが、起業家を目指している若い人にもぜひ観てほしい、勇気と高揚感あふれるドキュメンタリーです。


[収録作品]

『アンドレとウォーリーB.の冒険』(The Adventures Of Andre & Wally B)
『ルクソーJr.』(Luxo Jr.)
『レッズ・ドリーム』(Red's Dream)
『ティン・トイ』(Tin Toy)
『ニックナック』(Knick Knack)
『ゲーリーじいさんのチェス』(Geri's Game)
『フォー・ザ・バーズ』(For The Birds)
『マイクとサリーの新車でGO!』(Mike's New Car)
『バウンディン』(Boundin')
『ジャック・ジャック・アタック!』(Jack Jack Attack)
『メーターと恐怖の火の玉』(Mater & The Ghostlight)
『ワン・マン・バンド』(One Man Band)
『リフテッド』(Lifted)

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