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『ドラリオン』(シルク・ドゥ・ソレイユ) [映像(コンテンポラリーダンス)]

 様々な分野における身体パフォーマンスを無節操なまでにどんどん取り入れてゆくというのがコンテンポラリーダンスの特徴の一つだそうです。体操、武術、民族舞踏などと並んでコンテンポラリーダンスに注ぎ込んでいる流れの一つとして、「ヌーヴォー・シルク」と呼ばれる新サーカスがあるらしい。

 最近観たコンテンポラリーダンス公演でも、『ルート(ROTA)』(デボラ・コルカー・カンパニー)、『世界の涯て』(フィリップ・ジャンティ・カンパニー)など、ヌーヴォー・シルクの影響が見られる舞台はいくつもあり、これはやはりオリジナルをきちんと確認する必要があるとは思っていたのです。

 というわけで、ヌーヴォー・シルクの代表的カンパニーである「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台映像を観てみることにしました。さすがに大人気カンパニーなのでDVDも沢山出ていて迷うのですが、とりあえず中国の伝統曲芸がフューチャーされているというので『ドラリオン』を選びました。

 これがまあ、最初から最後まで観客を飽きさせない凄いパフォーマンスで、とにかく豪華で極彩色で衣装が綺麗。次から次へと飛び出す曲芸も、古臭い“見せ物”感がなく、現代的に洗練されたパフォーマンスとして楽しめます。観客の盛り上がりもすさまじく、リピーター続出なのも無理はないと納得。

 映像編集も頑張っていて、視点の切り換えやスロー再生などうるさくない程度に工夫されていて、ストレスなく楽しめます。おそらく映像で観るのと生で観るのでは迫力が全然違うのでしょうが。

 というわけで、CGIの発展で「想像できるものなら何でも見ることができる」時代だからこそ人間の身体パフォーマンスが見直されているのだなあ、とか適当なことを言いつつ、他の演目も観たいと素直に思いました。

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