『コッペリア』（吉田都、輪島拓也、Ｋバレエカンパニー）

　熊川哲也さんが怪我で降板し、実に日程の２／３が中止となった大荒れのＫバレエ『コッペリア』ですが、とりあえず吉田都さんがスワニルダ、輪島拓也さんがフランツを踊る回は予定通り上演ということで、夫婦で大宮ソニックシティに行って観てきました。

　今年最初に見た舞台公演も吉田都さんが踊る『コッペリア』でした（2008年01月14日）。つい先日という気がしてなりませんが、とにかく今年は吉田都さんのスワニルダをもう一度観ることが出来たわけで、これ以上の幸福はありません。

　吉田都さんのスワニルダはものすごく可愛くて、動きやポーズがいちいち完璧な美しさ。何度観ても感激します。どこが凄いのかうまく説明できないのですが、とにかく観ているだけで心が温かくなって、全身が幸福感に包まれる、そんな感じ。

　対する輪島拓也さんも、熊川哲也のようなオレオレ感がなく、控えめながらきっちり踊っていて好感が持てます。

　あと、コッペリウス博士を踊ったスチュアート・キャシディさん。やたらノリノリで、終演後のカーテンコールでも延々と盛り上げていました。熊哲がいないので観客を沸かせるために頑張ったのか、熊哲の指示なしに勝手にやれるとばかりはしゃいだのか、いや実は博士の役が好きなだけではないかという気もするのですが、ともあれ大いに楽しめました。味のある良いベテランだと思います。

　ただ、個人的に今日は体調が悪く、実は二幕以降は部分的にしか観てないという失態。一応、吉田都さんのソロは頑張って観たのですが、後は半分意識が飛んでました。うううう。

　さすがにＫバレエとしても営業的に必死のようで、終幕後に吉田都さんと輪島拓也さんの握手会というイベントを入れてきました。残念ながら体調が悪いので断念して帰宅しました。

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