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『アムジャッド』(ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス、エドゥアール・ロック振付) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 衝撃的だった『アメリア』から4年、待ちに待った「ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス」の来日公演! ということで、夫婦でいそいそと彩の国さいたま芸術劇場へ行って観てきました。

 今回の『アムジャッド』は、何と『白鳥の湖』と『眠れる森の美女』のコンテンポラリーダンス版。もちろん振付はエドゥアール・ロック。

 ということで、通常の3倍のスピードで迫撃してくる超高速バレエで「カナダの赤い彗星」と恐れられている(憶測)「ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス」が、古典バレエに挑戦したらどうなるんだろう、などと想像してドキドキしました。

 もちろん古典バレエとは違いましたが、音楽はチャイコフスキーの名曲をピアノと弦楽器用に編曲したもので、振付も原作を意識したものになっています。

 闇を切り裂く閃光のような超高速バレエ、悪魔的なまでの効果をあげる照明(スポットライトが切り替わる度に舞台のイメージが瞬時に変わるのが恐ろしい)、観客の意識を引きつけて放さない密度の高い動き。エドゥアール・ロックの演出はさらに鋭さを増しています。

 闇に沈んだ舞台、次々と切り替わる照明、ダンサーたちはもう目で追えないほどのスピードで、手を、脚を、身体を動かし、ドリルのような高速ピルエットを何度も決めます。観ているこちらの意識が振付に追いつけない。恐ろしくなってきます。

 実質1時間半の公演ですが、ダンスの情報量が圧倒的に多く、しかも気を抜く場面が少ないため、終わるとぐったりします。私は精神的に疲れて気分が悪くなりました。

 ちなみに配偶者は「前の座席の頭が邪魔で舞台がロクに見えなかった」とか、ぶーぶー言ってました。

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