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『The Parsons Dance Company』(デビッド・パーソンズ) [映像(コンテンポラリーダンス)]

 "The Parsons Dance Company"は、米国のデビッド・パーソンズが1985年に作ったカンパニーで、彼のユーモラスな振付による“ユニークな”コンテンポラリーダンスを見せてくれます。

 『コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER』(乗越たかお)では、何のためらいもなく「アメリカン・馬鹿ダンス」の項目で取り上げられており、「マヌケさがグー」などと絶賛されています。

 DVDに収録されているのは以下の7作。

"Fine Dining"
"Brothers"
"Reflections of Four"
"Caught"
"Scrutiny"
"The Envelope"
"Nascimento"

 以前、ガラ公演でABTのアンヘル・コレーラが"Caught"を踊ったのを見たことがあります(2005年09月09日)。日記に「何とマラーホフの隠し芸、『Caught』に挑戦。ストロボ照明を利用して空中浮遊するヤツです。素でバカに見えました」と書きましたが、改めて観てもやはりそうとしか見えないことを再確認。

 代表作"The Envelope"は全員で封筒を奪い合うというコント風の馬鹿ダンスで、これだけ愚かなことをやって白けないというのは凄い、というか“本物”の馬鹿だと思いましたね。好きです。

 個人的に気に入ったのが"Scrutiny"で、これは他人から値踏みされる嫌さをテーマとしているらしいのですが、ちょうど『コンドルズ』のような感じで、かっこいい+ダサっ+馬鹿+でもちょっとマジ入ってる+ダンスは良し、というバランスが素晴らしい。

 "Scrutiny"を見るとデビッド・パーソンズの振付が優れているのは群舞だということが分かりますが、その真価が発揮されているのが最後の演目"Nascimento"です。カッコよさ、心地よさ、楽しさ、そして馬鹿。もしもナチョ・ドゥアトが馬鹿だったらこんな感じの振付をやるかも、という傑作。

 観る前は「どうせアメリカン・馬鹿ダンスだろ~」とか結構あなどっていたんですが、いや感動しました。いいよパーソンズ。舞台で観たかったなあ。

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