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『補欠』(イデビアン・クルー、井手茂太) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 夫婦で世田谷パブリックシアターまで行って観てきました。コンテンポラリーダンスグループ“イデビアン・クルー”の新作『補欠』(振付:井手茂太)の公演。

 実はイデビアン・クルーの公演は今まで観たことがなかったのですが、乗越たかおさんの『コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER』で、まるまる4ページ費やして紹介していたので(しかも近藤良平の前に)、以前から気になってたんです。

 今回のテーマは「補欠」ということで、“出演者から外された補欠ダンサーの心象を踊りで表現する”、という作品だと事前に聞いていたのですが、実際に観ているとそんなテーマはどうでも良くなります。

 80分の比較的短い舞台ですが、何と言ったらよいのか、説明が難しい変な動きやら群舞やらが次々に登場します。思わず失笑したり、感心したり、びっくりしたり、とにかくユーモラスで楽しい公演でした。

 私の筆力ではどうにもこの妙な魅力を説明できないので、前述のガイドから紹介文を引用します。

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「なんだそりゃ!」と突っ込みたくなるスットンキョーな動きの数々。それでいて、どうにもウキウキしてしまう不思議なリズム。キュートにして「ダサかっこいい」センスの良さは飛び抜けている。
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 これを読んだときはさっぱり意味が分からなかったのですが、今回、公演を初めて観て、ああなるほど、やっと納得がゆきました。紹介の通りでした。

 ピナ・バウシュ(ヴッパタール舞踏団)の近作『ネフェス』を観たときと似た感触を覚えましたが、はっきり言って『ネフェス』なんかよりずっと面白いと個人的には思います。短いし。

タグ:井手茂太
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