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『リヨンオペラ座バレエ団』(ケースマイケル、マギー・マラン、サシャ・ヴァルツ) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 夫婦で神奈川県民ホールに行って観てきました。世界のコンテンポラリーダンス界に輝く女性振付家たちの作品3本立て公演。

 最初は、ケースマイケルの『大フーガ』。スーツでキメたダンサー達が、地面に倒れ込んでごろんと回ってみたりするわけですが、基本的に退屈。途中で眠ってしまいました。芸術に無理解な観客ですいません。

 次は、サシャ・ヴァルツの『ファンタジー』。両手を飛行機のように広げて「ぶ~ん」と舞台を走り回る振付が気に入ったものの、途中でうとうとしてしまいました。芸術に無理解な観客ですいません。でも太田垣悠ちゃんは可愛かったよ。

 ようやく目が覚めたのは、マギー・マランの『グロスランド』。これは凄いですよ。何といっても、デブの饗宴!!

 美男美女のぷよぷよ数十名が、舞台狭し(文字通り)と踊りまくります。デブの乱舞ですよ。

 ダンサーというのは、引き締まった身体、伸びやかな手足、スマートな動き、というのを特徴とする人種です。そんな彼らに、肉襦袢というかデブ着ぐるみを着せ、わざと動きにくくした上で、無理に踊らせる。この変態的な発想。もうたまりません。こっちに理解のある観客ですいません。

 で、デブ特有の、おたおた、よちよち、ひょこひょこな、コミカルな動きで、それはそれは見事な群舞。観ているうちに、ペンギンのようなその動きが、非常に優雅なものに見えてくるから不思議。何という楽しいダンス。夢中で見入ってしまいました。

 曲はバッハのブランデンブルグ協奏曲(2番、3番)なんですが、もう「デブの乱舞」を思い出さずにこの曲を聞くことは二度とできなくなってしまいました。ブラデブ協奏曲。

 そう言えば、リヨンオペラ座バレエ団の『コッペリア』には、男性ダンサーも含めてほぼ全メンバーが、ど金髪カツラ、真っ赤なドレス、胸にはパット入れて、さらに黒いストッキング、エナメルの赤いハイヒールを履いて、「うっふ~~んっ」と踊りまくるシーンがあります。

 リヨンオペラ座バレエ団は(というかフランス人は)ベタな変態をやらせると世界一冴える人々なのかも知れません。

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