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『シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2005』 [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 夫婦で東京文化会館まで行って観てきました。

 『シルヴィ・ギエム最後の「ボレロ」』というタイトルがついた公演ですが、まあゴジラ映画みたいなものでしょうか。

 演目は4本で、うち2本(マリファント振付『Push』、ベジャール振付『ボレロ』)をギエムが踊り、残り2本(ノイマイヤー振付『スプリング・アンド・フォール』、キリアン振付『シンフォニー・イン・D』)を東京バレエ団が踊る、という構成です。

 ギエムの『ボレロ』はさすがに唸る出来ばえで、精神集中して観たためか、20分の演目がわずか10分程度に感じました。『Push』の方はほとんどリフトだけで構成されたオシャレな作品ですが、いまひとつ。

 むしろ予想外に楽しかったのが東京バレエ団の2本で、いずれもユーモラスな作品。たぶんギエムの演目とぶつからないように、との配慮からでしょう。

 キリアンの『シンフォニー・イン・D』は露骨なギャグ満載で分かりやすいんですが、ノイマイヤーが意外にお茶目な振付ができるということを始めて知りました。

 今晩の目当てはギエムでしたが、一回の公演でノイマイヤー、キリアン、ベジャールの作品が観られるというのも、考えてみれば贅沢な話だと思います。

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