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『鑑賞者』(構成・演出:小野寺修二、脚本:高井浩子) [ダンス]

 2013年09月01日(日)は、夫婦であうるすぽっとに行って、小野寺修二さんの新作公演を鑑賞しました。ろう学校のワークショップから生まれた、耳の不自由な2名を含む7名が踊る公演です。

 テーブルの上にミニチュアの椅子が数脚並んでおり、その様子をカメラで撮影。ライブ映像が舞台背景に投影される。出演者たちがテーブルを囲んで椅子に腰掛け、やがて映像の中でミニチュアの椅子を倒すと、実際の椅子も出演者ごと倒れる。映像の中で次々と椅子が動かされると、舞台上でもその通りに・・・。

 いかにも小野寺さんの作品らしいオープニングに続いて、出演者の背後にセリフの字幕が投影されます。なるほど、耳の不自由な観客が多いことを想定しての配慮か、と思っていると、これが段々とおかしなことに。

 まだしゃべってないセリフが勝手に投影されたり、セリフが漫画の吹き出しになったり、出演者がタイプライターのキーをかちゃかちゃ打つとその打鍵が勝手に「字幕」として表示されたり。ああ、字幕投影の仕掛けで遊んでみたかったんだろうなあ。

 精微に組み立てられたマイムの楽しさはこれまでの作品と変わりません。例えば男性出演者たちが、それぞれ完璧にコンビネーションがとれた見事な動きで、やってることは大人げない果物の争奪戦だったり。どうも果物は何か大切なもの(愛とか?)を象徴しているらしく、何度もそういう場面が登場します。

 男性ダンサーによるソロダンスはいずれも気持ちよく、個人的には大駱駝艦の小田直哉さんが踊る猫舞踏にシビれました。ラストの群舞は気持ちよいのですが、わりと短時間で終わってしまって残念。

[キャスト]

構成・演出: 小野寺修二
脚本: 高井浩子
出演: 斉藤悠、宮下今日子、小田直哉、竹内英明、藤田桃子、南雲麻衣、山田真樹


タグ:小野寺修二
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