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『Double Bill』(ホドリゴ・ペデルネイラス振付、グルーポ・コルポ) [映像(コンテンポラリーダンス)]

 2008年にはデボラ・コルカー・カンパニー、2009年にはグルーポ・ヂ・フーアの来日公演を観て、すっかりブラジルのコンテンポラリーダンスの魅力にやられてしまいました。2008年のグルーポ・コルポ来日公演を見逃してしまったのが、今さらながら悔やまれます。

 というわけで、グルーポ・コルポ(Grupo Corpo)の舞台映像を手に入れて観てみました。"BACH"と"O CORPO"という二つの作品が収録されており、いずれも振付はホドリゴ・ペデルネイラス(Rodrigo Pederneiras)です。

 最初の"BACH"は、タイトル通りバッハの名曲がメドレー風に次から次へと流れる中、ダンサーたちの群舞が続く作品。

 舞台には様々な長さの細い棒が何本も上から垂れ下がっています。ときどきダンサーが棒によじ登ったりすることもあります。様々に変わる色彩の照明で染め上げられたシンプルな舞台上で、ダンサーたちはリズミカルに手足を振り、跳び、旋回し、熱帯魚の群れのように鮮やかな印象を残してゆきます。

 並んだ棒は五線譜、ダンサーたちは音符、作品全体はバッハの楽譜を連想させます。テンポが早く、動きも激しいので、一度観ただけで細部までとらえるのは難しそう。

 もう一本の"O CORPO"も似たような抽象ダンスで、そのリズムとノリの良さにしびれます。照明や光線の使い方も印象的です。

 両作品とも、とにかく観ていて問答無用に気持ちがいいダンスです。コンセプトだの理屈だの抜きに、とにかく動く、動く。観ていてわっと心が浮き立ち、手足がびくびくしてくるような。似たようなシーンが延々と続くにも関わらず少しも飽きがこない。いつまでも観ていたい。そんな気になる魅力的な舞台です。

 やっぱりブラジルのカンパニーは凄い。グルーポ・コルポの次の来日公演が待ち遠しい。


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