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『ツァイトゥング Zeitung』(ローザス、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル率いるベルギーのコンテンポラリーダンスカンパニー「ローザス」の来日公演で、ケースマイケルの新作(2008年初演)をやるというので、夫婦でさいたま芸術劇場まで行ってきました。

 バッハ、シェーンベルク、ウェーベルンの音楽を使った抽象ダンスです。舞台上でのピアノ生演奏あり、そしてローザスのダンサー9名が踊ります。

 驚くほどの緊張感と不穏さを漂わせる舞台でした。何度も観れば音楽構造とダンス構造の関係が分かってくるのかも知れませんが、初見だと次々に繰り出されるダンサーの動きについてゆくのが精一杯です。休憩なしの2時間近い長丁場なので、途中で意識が途切れることもしばしば。

 前半は各ダンサーがそれぞれに踊るソロを中心に進みますが、開演後90分あたりで全員が同時に動き出し、ここから津波のような大迫力の盛り上がり。劇的なクライマックスの後に、いよいよ池田扶美代さんが踊り始めたときには戦慄が走りました。

 前半でも、真っ赤なハイヒールを履いた池田扶美代さんが舞台を斜めに横切ったりする度に不穏な空気が流れ、その存在感に驚いていたのです。ラスト近く、照明をわざと落とした薄暗い中、シルエットとなって踊る池田扶美代さんの凄みときたら。ひたすら圧倒されました。


『ツァイトゥング Zeitung』
さいたま芸術劇場(2009年11月28日)

振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ピアノ演奏:アラン・フランコ
出演:ボスチヤン・アントンチッチ、ターレ・ドルヴェン、池田扶美代、マルク・ロリマール、モヤ・マイケル、エリザベータ・ペンコワ、イグル・シシコ、サンディ・ウィリアムス、スーヨン・ヨウン


タグ:ローザス
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