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『オルフェウス&エウリディケ』(カンパニー・マリー・シュイナール) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 カナダのコンテンポラリーダンスカンパニーとして、「ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス」と並んで世界的に有名な「カンパニー・マリー・シュイナール」が、2008年初演というバリバリの新作をひっさげて来日公演。というわけで、夫婦で北千住のTHEATRE1010に行って観てきました。

 えーと、まず、オルフェウスともエウリディケともあんまり関係ないです。一応のストーリー朗読やそれらしいモチーフも出てきますが、ほとんどの時間は腰布1枚つけた半裸のダンサーたちが、意味不明なハイテンションで訳の分からないことをやりまくるヘンな作品です。

 脱力もののギャグ、シモネタも多発。露骨な乱交シーンもあります。全体的にちょっとどう形容してよいか分からない妙な動きが多く、動物的なうめき声やわめき声も印象的。エウリディケに至ってはわめき散らしながら観客席に乱入するし。何もかも原初的な荒々しい衝動に貫かれています。

 とにかく安全牌を狙わない無茶苦茶なパワーで押し切る舞台で、フザケンナッと怒る人がいてもちっともおかしくありませんが、どういうわけか私は観ているうちにハッピーな気分になりました。何だか「イデビアンクルー」(井手茂太)のテイストにもちょっと似ているような気がします。

 とにかく次に何が起きるか分からないので気を抜くことが出来ず、しかもテンション上がって頭がぼおっとなったせいで、1時間ほどの比較的短い公演時間にも関わらず、終わったときにはぐったりしてしまいました。

 本日(2/7)は終了後に1時間近くアフタートークがあったので、最後まで聞いてきました。とりあえず、マリー・シュイナールさんはトーク下手だなと。

 好き嫌いがきっぱり別れそうな極めて個性的な作品ですが、私は妙に気に入ってしまいました。カンパニー・マリー・シュイナールの公演を観たのは今回が初めてですが、これなら他の作品も観たいです。

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