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『UFO極秘プロジェクトと日本自衛隊』(並木伸一郎) [読書(オカルト)]

 ついつい読んでしまう並木本。

 正式なタイトルは、『UFO極秘プロジェクトと日本自衛隊 - 墜落円盤に搭乗していたのは日本人だった!? アポロ疑惑と原爆開発を結ぶ異星人の影!』です。昔のUFO特番のタイトルみたいな標題ですが、内容もそんな感じ。

 しばらく前に一部で話題になった、あちらの研究家が唱えている「ロズウェルに墜落した円盤から回収されたのは日本人の遺体だった」という新しい仮説というか珍説の紹介がメインとなっています。私も初めてその話を聞いたときには「んなわけないやろ」というのが第一印象でした。

 今回、並木さんの取材で初めてこの説の詳細を知ることが出来たわけですが、まあ第一印象は正しかったというか、何というか。もうロズウェル事件ともほとんど関係なく、ひたすら妄想だけで突っ走ってるし。

 この与太話だけで一冊ひっぱるのは並木さんでも無理だったらしく、航空自衛隊が遭遇したUFO事件を脈絡なく並べてみたり、月探査衛星「かぐや」はNASAからの極秘ミッションを託されていた(根拠は無し)という話にもってゆくため「月面にある謎の構造体」という古いネタを持ってきたり。

 しまいには今さらモーリー島事件からナチスの円盤開発まで引っ張りだしてくるという、かなり頑張って原稿を水増しして支離滅裂になりかけた一冊という印象を受けます。

 まあ信憑性および一貫性(整合性)は問わないことにするなら、読んでいる間は楽しめるという、UFO本としてはまずまず水準作だと思います。でも、正直に言うなら、こんなもの書いてないで、早く予告通り『UFO大全』を出してくれ、という気持ちになりました。

タグ:並木伸一郎
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