『わすれんぼうのねこモグ』（ジュディス・カー）

　帯に「イギリスで30年以上も読みつがれてきたロングセラー絵本、でぶねこモグの物語」とあります。モグを主人公とするシリーズの第１巻とのことです。配偶者が買ってくれました。

　モグのイラストが妙に味があって可愛いわけですが、それにしても「モグは　たいへんな　わすれんぼうなのです」だの「おばかなとこも、かわいい！」だのと書かれているのが解せません。

　我が家の猫（みねこ＆ゆうきち）だって、食事をよく忘れるし、足をなめている途中でそのことを忘れて舌を出したまま寝るし、どのドアがどの部屋に通じているか忘れるし、飼い主が二人いることを忘れるし、ジャンプしたら着地点が必要だということを忘れて跳びますし、テーブルの上で寝ていることを忘れて寝返りをうって床に落ちます。だからモグは猫として普通だと思います。

　それに犬に追いかけられてパニックになりながらも自分の家に戻るなんて、むしろモグは凄い猫だと思います。うちの猫には無理です。というか、そもそも外に出たら自分の家のことをすぐに忘れてしまうと思います。だから家の外には絶対に出さないことにしています。

　というわけで、とても楽しい絵本。猫好きの子供にプレゼントしてあげるとよいでしょう。

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