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『麗しき男性誌』(斎藤美奈子) [読書(随筆)]

 見覚えのないタイトルなので、さてはかの『男性誌探訪』の続編かしらんと思って購入したら、『男性誌探訪』の文庫版でした。紛らわしいタイトル変更は止めてほしい。

 で、まあともかく、本書は、オヤジ揶揄文芸の第一人者、斎藤美奈子さんの代表作(だと個人的に思っている一冊)です。

 男性誌=読者としてもっぱら男性を想定している雑誌、を読み倒してレビュー(というかツッコミ)する、という企画ものエッセイシリーズを一冊にまとめたものです。

 文庫版では、単行本出版後に雑誌がどう変わったか(あるいは変わってないか)のレポートが追加されているという、ちょっとお得感。

 扱われている雑誌は、週刊ポスト、プレジデント、日経トレンディ、文藝春秋、週刊新潮、週刊東洋経済、ダカーポ、ナンバー、週刊ゴルフダイジェスト、サライ、日経おとなのOFF、ダンチュウ、ニュートン、メンズクラブ、エスクァイア、ブリオ、ナビ、ブルータス、レオン、ヤングオート、月刊へら、ターザン、バサー、鉄道ジャーナル、丸、山と渓谷、ホットドッグ・プレス、東京ウォーカー、週刊プレイボーイ、週刊SPA、メンズノンノ。

 読んでる雑誌、知ってる雑誌、聞いたこともない雑誌、様々でしょう。言うまでもなく、どれもこれも基本的に揶揄されまくってます。

 連載中「おまえなんかに何がわかる」式の熱い投書が舞い込んだとのことで、いやー斎藤美奈子に反撃するとは命知らずなオヤジだなぁ。

 というかオヤジとその予備軍にとって、自分が講読している男性誌はアイデンティティ代わりなんだ、としみじみしました。まあ、他によりどころもないだろうし。

 私はずいぶん読んで楽しめたのですが、果たして女性が読むとどう感じるのか、そこが気になります。

タグ:斎藤美奈子
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