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『奇想天外2.0』(イーストプレス) [読書(オカルト)]

 さて、人は芸術と文学だけでは生きられないわけで、もちろんUFOも必要です。というわけで、イーストプレスの雑誌『奇想天外』2号、特集「1947 空飛ぶ円盤目撃 60年目の異譚」というのを読みました。

 カバーはサブカルか現代詩のオサレ雑誌みたいで、電車の中で読んでいても無問題。デートに持参しても大丈夫。その上、中身は『ムー』より面白いです。というか比べてはいけませんね。

 まず、とり・みきの漫画が載っているというのが素晴らしい。糸が付いてこそのUFO写真、ならば目撃者にも糸が付いているはず。いやー、いつもの通りのギャグセンス。

 他にも花輪和一さんの例によっていや~な漫画など。イラストは中村亮さんの「ロズウェルじけんぬりえ」、還暦を向かえたグレイさんが“団塊パンチ”を読んでいらっしゃいます。考えることはみな同じ。

 もちろん文章も負けてはいません。いきなりX51セレクションから始まって(管理人のロズウェル視察記も収録)、世界最古のUFO写真発掘(1932年に撮影された“アダムスキー型円盤”って、これオーパーツですよオーパーツ)と盛り上げてくれます。

 特集の筆頭には、並木伸一郎さんのUFOと核戦略にまつわる陰謀めいた話。「最近のUFO事件の報告は、明らかにその質が低下しているのである」と嘆いてらっしゃる。近頃のUFOは根性が足らん。ごもっともです。

 続いて矢追純一インタビュー、雨宮慶太インタビュー、プチUFO遭遇記(と言いつつ円盤に乗って銀河系外に出てます。それ“プチ”じゃないよ)とおいしい原稿が続きます。

 でもって赤瀬川原平、荒俣宏、団鬼六、夢枕漠、とつるべ打ちで読者を圧倒。桂千穂(脚本家)・石川喬司(作家)・内田勝(元少年マガジン編集長)が大伴昌司と60年代について語る座談会。

 ここまでの紹介でもまだページ数の半分くらいです。商業誌でこれをやるとは。同人誌もうかうかしてはいられませんね。いや全く。

タグ:並木伸一郎
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