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『In C』(Co.山田うん) [ダンス]

 2022年10月22日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って山田うんさんの新作公演を鑑賞しました。テリー・ライリー作曲、ミニマルミュージックの原点ともいわれる「In C」に振り付けた12名のダンサーによる1時間強の作品です。どこが開始時点なのか曖昧なのですが、データによると上演時間65分とのこと。


[キャスト他]

振付・演出・美術: 山田うん
作曲・音楽: ヲノサトル(原曲:テリー・ライリー)
衣装: 飯嶋久美子
出演: 飯森沙百合、河内優太郎、木原浩太、黒田勇、須﨑汐理、田中朝子、角田莉沙、 西山友貴、仁田晶凱、長谷川暢、望月寛斗、山口将太朗


 開始時刻になる前から、出演者たちが薄暗い舞台上に発泡スチロール製と思しき大きな舞台装置を運び込んでゆきます。これが照明効果によって数多くの巨大な岩(瓦礫)に見えます。しかも表面に岩に掘られた文様を思わせるパターンがプロジェクションされるので、舞台上はもう古代文明の遺跡という感じに。この異様な空間で、出演者たちが踊ります。

 ひとりひとり衣装が異なるのに、顔の目立つペイントなどの工夫によって、出演者の区別がつかなくなってゆく。いつも目立つポジションで踊る主力メンバーたちも今回は極力めだたないよう、誰が誰か区別できないよう、そういう演出を意図しているようです。古代遺跡で精霊や亡霊が踊っているような感じです。

 主演者たちが全力で舞台上を旋回するシーンは今回はありませんでしたが、カラフルな衣装に着替えて全員で踊る(盆踊りみたいに見える)シーンが印象的でした。あとテリー・ライリーの「In C」を今回はじめて聴きましたが、オノサトルさんの構成だからなのか、思ったよりずっとキャッチーというか普通に盛り上がる楽曲だったのがちょっと意外でした。





タグ:山田うん
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