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『まだここ通ってない』(Co.山田うん) [ダンス]

 2024年10月20日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って山田うんさんの新作公演を鑑賞しました。ドローン群体、即興音楽、そして5名のダンサーによる、それぞれの相互作用から創発される舞台です。上演時間は100分。

[キャスト他]

構成・演出・振付: 山田うん
構成・演出・コンセプト: 池上高志
ダンス: 川合ロン、飯森沙百合、黒田勇、猪俣グレイ玲奈、リエル・フィバック
ピアノ: 高橋悠治
サウンド、エレクトロニクス: 土井樹
VR/ドローン/デバイス設計開発: Alternative Machine

 個々の構成要素は非常に単純なルールに従って運動しているのに、その相互作用によって群れとしての「知性」や「記憶」のようなものが生じる。この現象をドローン群、サウンド、ダンサーにそれぞれ適用することでひとつの作品が創発される。そういうコンセプトの公演です。たとえば5名のダンサーたちは、半分くらいの時間は、最も近くにいる他ダンサーとの距離やタイムカウントに関する基本的なルールを守りながらインプロヴィゼーションで動いている(とアフタートークで山田さんがいってました)。

 大きなススキがあちこちに生えていて、床には謎印(位置認識のためのマークだが、怪しい呪術符に見える)が散りばめられた舞台。そこでダンサーたちが踊ります。自身の顔が印刷されたTシャツから不思議柄(ストレンジアトラクタ?)の着物など衣装デザインが良くてシビれる。動きはやはり山田うん、なのでクライマックスの大旋回や暴風もかっこいい。二人のダンサーがそれぞれVRゴーグルをつけて動くシーンがあるのですが、あの「周囲が見えないままナニカを避けたりナニカを飛び越えたりしてそろそろうろつくあの動き」がダンスになっていることに感激しました。





タグ:山田うん
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