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『Starting Over』(構成・振付:近藤良平、コンドルズ) [ダンス]

 2022年6月4日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って、近藤良平ひきいる大人気ダンスカンパニー「コンドルズ」の新作公演を鑑賞しました。毎年、この時期になるとさいたま芸術劇場にやってくる恒例の「毎年初夏の楽しみな行事」(彩の国さいたま芸術劇場プロデューサー談)コンドルズさいたま公演。

 今回で第15作目ということで、近藤良平さんの芸術監督就任もあって、もうここがホームという感じです。上演時間は100分。

 前作のセットを使った回想シーンっぽい演出から始まり、やがて舞台は高層ビルが立ち並ぶ都会へと。戦争を扱った曲が次々にかかり、戦争をイメージさせる演出も随所に配置されていますが、直接的な言及は避け、あくまで楽しませようとするサービス精神。

 芸術監督就任いじりと「ニナガワさん、ぼくたちの舞台を一度は見てほしかったです」ネタも恒例。というか恒例といってよい演出が多いのに「手癖でやってる」感が出ないのはさすが。ひたむきに一所懸命頑張ってるという気持ちが伝わってきます。大ホールの奥行きの広さ、巨大なせりだしなどの仕掛けを縦横無尽に活用した演出にも、そして近藤さんのソロダンスも、期待を期待を裏切らないすごさ。感動的です。

 というわけで、毎回確実に楽しめる、期待を裏切らない安心感のさいたまコンドルズ公演。来年も楽しみです。





タグ:近藤良平
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