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『ペトルーシュカ』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2022年4月2日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんのアップデイトダンス公演を鑑賞しました。5年前に初演された『ペトルーシュカ』のアップデート版です。初演鑑賞時の紹介はこちら。

2017年06月26日の日記
『ペトルーシュカ』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2017-06-26


 初演を見たときには、魂と自我が宿ってしまった人形ペトルーシュカの苦悩表現がすさまじくて圧倒されたのですが、今回はそれに加えてどこか「結局、魂があろうとなかろうと、人形である自分に自由がないことには何の変わりもない」とでもいうような諦念が感じられます。そういうペトルーシュカに見つめられる私たちは、では何かに操られている人形ではないといえるのだろうか、という気持ちになります。ペトルーシュカを取り巻く闇、よく分からない周囲の世界から、不安と居心地の悪さがひしひしと感じられました。





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