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『BODY OF WORK』(ダニエル・リネハン) [ダンス]

 2022年3月13日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行ってダニエル・リネハンの来日公演を鑑賞しました。上演時間一時間ほどのソロパフォーマンスです。

 自分が着ている衣服を小道具として使ったりしますが、他には舞台装置はなし。あとはマイク。シンプルで力強い動きを繰り返すダンス、その合間に父親の死にまつわる記憶が語られます。観客はリネハンを囲むように舞台上に配置された席に着いています。同じ舞台上に座っているため、まるで「観客役」としてリネハンと共演しているよう。観客の存在も舞台の構成要素となっています。

 観客の靴にキスするなどインターラクションが多少あり、またリネハンと目が合った状態で語りかけられたりすると動揺してしまいます。個人的にいわゆる観客いじりは嫌いなのですが、今回は特に気にならない程度で助かった。ちょうど地下鉄の同じ車両に乗り合わせた乗客たちと、そこに乗りこんできたパフォーマー、という感じ。ちなみにマイクによる語りには壁面に日本語字幕が投影されますが、簡単な英語なのでそちらに目をやらなくても理解に困ることはありませんでした。





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