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『センス・オブ・ワンダー』(山田せつ子、木佐貫邦子、矢内原美邦、ニブロール) [ダンス]

 2021年7月4日は、夫婦でシアターに行ってダンス公演を鑑賞しました。ニブロールの新作公演ですが、なんと矢内原美邦さん自身が踊る、しかもゲストとして山田せつ子さんと木佐貫邦子さんが共演するという、上演時間70分の驚異の公演です。


[キャスト他]

振付・出演: 山田せつ子、木佐貫邦子、矢内原美邦
衣裳: ひびのこづえ
音楽: SKANK/スカンク
映像・美術: 高橋啓祐


 劇場は信頼するとしても交通機関が不安なのでこのところダンス公演鑑賞は控えているのですが、山田せつ子、木佐貫邦子、矢内原美邦の三名が共演、映像と音楽はニブロール、といわれれば観ないわけにもゆかず。

 天井から大量の紙(レポート用紙のサイズ)が糸で吊るされ、巨大な白いクリスマスツリーというか七夕の短冊のようになっています。それが立体的なスクリーンとなって前後から様々な色彩や文字やアニメーション映像(水滴の波紋とか風とか)が投影されるというニブロールらしい仕掛け。映像は紙束を超えて舞台の左右壁面まで広がってゆき、観客を包み込む勢いです。とても綺麗。

 視覚的には、矢内原美邦さんが背負って歩く畳サイズの小道具もインパクトが大きい。マンションの宣伝チラシにありそうな光景(「洗練の高台に、輝くレジデンス」とか、いわゆるマンションポエムが添えられるやつ)をそのまま立体化した箱庭というかジオラマ。

 全体的に薄っぺらさ嘘くささが強く、個人的にはネット広告とかSNSの発言とか、そういうものを連想しました。そうした嘘や頭でっかちを怒りで破壊するように、三人がそれぞれに巨大な存在感を放ちながら踊ります。矢内原美邦さんはハイヒールを履いて激怒の床踏みならし歩き、特に意味のないセリフを繰り返し繰り返し吐きながら踊る、という動きが凄い。三人とも、客席まで吹きつけてくる圧を感じます。客席の照明が明るくなり、舞台上から三人が観客を睨みつけるという最後の演出にはすくみ上がってしまいました。ごめんなさい。





タグ:矢内原美邦
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