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さいたまダンス・ラボラトリVol.3公演『明日を探る身体』(小尻健太、湯浅永麻) [ダンス]

 2021年3月21日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って公演を鑑賞しました。さいたまダンス・ラボラトリVol.3の参加者が、小尻健太さんと湯浅永麻さんの指導とともに制作したワークショップ成果発表公演です。


〔プログラム〕

イリ・キリアン『27'52"』より抜粋
振付: イリ・キリアン
音楽: ディルク・ハウブリッヒ
指導: 小尻健太、湯浅永麻

『シェヘラザーズ』
演出振付: 湯浅永麻
出演: さいたまダンス・ラボラトリVol.3受講生11名

『Wild flowers』
振付演出: 柿崎麻莉子
出演: 飯森沙百合、栗朱音、小暮香帆、鈴木春香
音楽: 豊田奈千甫

『あはい』
振付演出: 小尻健太
音楽: 森永泰弘
出演: さいたまダンス・ラボラトリVol.3受講生12名

『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』
テキスト・演出: 岡田利規
出演: 湯浅永麻


 開場したときには、舞台上では参加者たちによるキリアン『27'52"』のリハーサルが進んでいます。小尻健太さんと湯浅永麻さんの指導のもとに参加者たちの動きが調整されてゆく過程をそのまま観客に見せるという試みですが、これが非常に面白かった。こういう風に指導するんだ、助言ひとつでこんな感じで動きが変わるものなんだ、など新鮮な驚きがあります。

 湯浅永麻『シェヘラザーズ』、小尻健太『あはい』とも見応えのある作品でしたが、個人的には柿崎麻莉子さんの『Wild flowers』が好きです。もう一度観たい作品。

 『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド』は湯浅永麻さんがしゃべりながら踊る作品ですが、セリフの内容(あるいはその欠如)がいかにもチェルフィッチュだなあという感じで、それと呼応しているようなしてないような凄い動きがセリフのくだけた感じとは裏腹にどんどん出てくる様には、正直あっけにとられました。

 参加者たちはみんなプロ、セミプロのダンサーなので、公演全体のレベルは高く、ワークショップの成果発表会というよりは新作ガラ公演として楽しめました。





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