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『大塚直哉レクチャー・コンサート オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの“平均律” Vol.5「フーガの身体性」』(大塚直哉、小㞍健太) [ダンス]

 2021年2月14日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って公演を鑑賞しました。古楽器演奏者である大塚直哉さんによるレクチャーと演奏、そしてゲストの小尻健太さんが踊る上演時間130分(休憩20分を含む)のコンサートです。


[キャスト他]

チェンバロ/ポジティフ・オルガン演奏、レクチャー: 大塚直哉
ダンス: 小尻健太


 『大塚直哉レクチャー・コンサート オルガンとチェンバロで聴き比べるバッハの“平均律”』は2018年から続いているシリーズで、大塚直哉さんがバッハの平均律クラヴィーア曲集から数曲を取り上げ、それぞれチェンバロとオルガンで弾き比べつつ、様々な側面から解説します。

 第5回のテーマは「フーガの身体性」ということで、フーガの主題は“歌”をイメージしているだけでなく“身体の動き”を表現しているものもある、ということを解説してくれます。そして、チェンバロとオルガンで演奏した後、小尻健太さんがダンスで共演する。つまり身体の動きを表現した曲想をダンサーが実際に身体で“演奏”するわけです。

 とはいえ私たちにとってはあくまで小尻健太さんのソロダンス公演。小尻健太さんのダンスを、解像度の高い精微な動きを、至近距離で観ることが出来ました。複数パート(声部)を表現するのに照明による複数の自分の影を利用する、舞台上の移動により楽譜の進行を表現するなど、バッハの音楽をダンスに“翻訳”する試みが見事。

 アンコールでゴルトベルク変奏曲を踊ったときにはパワーあふれるかっこいいダンスを披露してくれたので、ああ本編では演奏と解説を邪魔しないよう理知的で控えめな振付にしたのかー、とか思いました。





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