SSブログ

『笑う数学 ルート4』(日本お笑い数学協会) [読書(サイエンス)]

――――
今回は数学で全学問を乗っ取るべく、学校で学ぶ国語、英語、理科、社会、はたまた家庭科、道徳、美術に体育と、全教科を数学に絡めて語っています。
――――


 ちょっと面白い数学ネタから、役立つ計算法や解法、さらには数学用語による駄洒落まで、数学の「笑える」話題を集めた『笑う数学』シリーズ最新作。単行本(KADOKAWA)出版は2020年10月、Kindle版配信は2020年10月です。

『笑う数学』シリーズ第一弾の紹介はこちら。

2018年02月28日の日記
『笑う数学』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2018-02-28


 さて、その第ルート4弾、というか素直に第二弾と書けばいいのに、では「数学で全学問を乗っ取る」という野望のもと、学校の全教科を数学にしてしまうというネタで遊びます。だいたいこんな感じです。


・漢字をトポロジーで解析して「猫」=「神」であることを証明
・言葉を数字に変換して、「いぬ」と「ねこ」の平均が「すた」であることを証明
・円周率を英文に変換して覚える
・グラフにすると英語になるような方程式
・葉っぱの生え方に隠された数学的性質
・数学を使って真田信繁の石高を計算する
・最も早い割り勘の計算方法
・黄金比に近い文字ランキング


〔目次〕

1時間目 (国語)×数学
2時間目 (英語)×数学
3時間目 (理科)×数学
4時間目 (社会)×数学
5時間目 (その他の教科)×数学




1時間目 (国語)×数学
――――
 トポロジーではよく「コーヒーカップはドーナツと同じ」などとたとえられます。(中略)「猫」と「神」も同じです。猫は神なので、当然ですね。
――――
「漢字の「本質」 ~猫は神~」より




2時間目 (英語)×数学
――――
点P、それは、算数・数学界の中で最も嫌われている存在。
点P、それは、何者かの力によって動かされている存在。
点P、それは……

なぜ、点Pは点「P」なのだろう?
――――
「点Pはなぜ「P」なのか」より




3時間目 (理科)×数学
――――
カタツムリの殻、羊のツノ、巻貝などなど。さらに台風や渦潮といった自然現象や、ハヤブサが獲物に近づくときなども「ベルヌーイの螺旋」を描くと言われています。「ベルヌーイの螺旋」は自然界で大人気なんです。

一方、「アルキメデスの螺旋」は超不人気。自然界でお目にかかることは一切ありません。(中略)とか言いながら、じつはひとつだけ見つけてしまいました。それは……
――――
「自然界で《大人気の螺旋》と《不人気の螺旋》」より




4時間目 (社会)×数学
――――
なんと、明治時代以降(近現代)の長さを1とすると、近現代、近世、中世、古代、原始の長さが、見事なまでに1:2:3:4:5になっています。
――――
「日本史は数式でできている」より




5時間目 (その他の教科)×数学
――――
小さい方から順に見ていくと、「少々」が8/5くらい集まって「ひとつまみ」になり、「ひとつまみ」が5くらい集まって「小さじ」になり、「小さじ」が3集まって「大さじ」になり、「大さじ」が2くらい集まって「ひとつかみ」になり、「ひとつかみ」が6くらい集まって「1合」になり、「1合」が10/9くらい集まって「計量カップ1」になる。つまり料理の計量は「約8/5進法」と「約5進法」と「3進法」と「約2進法」と「約6進法」と「10/9進法」が混在しているのです。
――――
「料理の計量は何進法?」より





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ: