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『END 終わりから始まる』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2020年10月9日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。勅使川原さんと佐東さんが踊る上演時間一時間ほどの作品です。

 しばらく小説をベースにした作品が続いていましたが、今回はオリジナル。舞台道具も使わず、照明と身体だけで表現します。闘牛の見立てなど激しくも楽しいシーンが多く、いやがおうにも盛り上がります。

 個人的に印象に残っているのが、手を駆使した演出。手の動きが残した残像が光輪のように本人のまわりを取り巻いたり、光の中で観客に向かって手のひらを見せたり、照明の具合で掌が赤ん坊に見えたり。

 途中で、光で出来た三途の川を渡るような演出があり、そこから先はあの世というか天国というか、そういう幸福な終末感に包まれて、そこでタイトルに納得するという。最近亡くなった人々への追悼かも知れません。





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