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『空気上層』(勅使川原三郎) [ダンス]

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空気上層を翔る
人よ
衆庶なにものぞ
翼 烈風を截断して
手を拡げ 霊 陽光を吸う
点在するは弱少微体
普天にうごく神のおもみをわれ感ず
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日夏耿之介『空気上層』より


 2020年7月5日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。勅使川原さんがソロで踊る上演時間一時間ほどの作品です。

 重力を無視して宙に浮いているような、空の上で天候をあやつっているような、2020年6月17日に宮城県上空等で確認された正体不明の白色の気球状飛行物体のような、そんなダンスです。ゆるやかな腕の動き、空気の流れが見えるように感じられます。

 激しい動きがあるシーンは少なく、ほとんどの時間は気流のようにゆるやかに流れてゆきます。ゆらゆらと滑るように流れる腕の動きを観ていると、これを佐東利穂子さんが踊ったらどんな感じだろうか、と思わずにはいられません。後で知ったのですが、公演期間の前半は佐東さんがソロで踊っていたそうで、そちらも観ればよかった……。





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