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『Like a Virgin』(構成・振付:近藤良平、コンドルズ) [ダンス]

 2019年5月12日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って、近藤良平率いる大人気ダンスカンパニー「コンドルズ」の新作公演を鑑賞しました。毎年、この時期になるとさいたま芸術劇場にやってくる恒例の「地域の皆様にも初夏の風物詩として親しまれている」(劇場関係者談)コンドルズさいたま公演、その第13回です。今回は上演時間100分。

 舞台中央が巨大奈落として下がっており、そこから移動式の階段を昇り降りして舞台に「出没」するコンドルズメンバーたち。前半はこの奈落を釣り堀に見立てた仕掛けが大活躍します。後半になると、奈落が上昇して通常の舞台となり、今度は舞台のあちこちに点在する形となった移動階段を利用したコントが繰り広げられるという、Z軸展開型の作品となっています。

 いつもの通りショートコント、人形劇(今回は馬とラクダ)、お絵描き、脱力演劇(サプライズあり)、そしてカッコイイダンスシーンを織り交ぜ、退屈する暇のない100分の全力疾走。ラストは舞台の広大な奥行きを利用したちょっと切ない雰囲気、を作り出してからの、近藤良平さんの超絶ソロへ。隙のない構成はもう伝統芸の領域。毎年、確実に楽しめるという期待を裏切らない安心感がすごい。



タグ:近藤良平
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