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2018年を振り返る(8)[サイエンス・テクノロジー] [年頭回顧]

 一般向けのテクノロジー解説本に感動することが多い年でした。山ほど出ているAI技術解説書のなかで最も感銘を受けた『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』、いたずらに不安を煽ることなく誰にでも分かるようにサイバーセキュリティについて教えてくれる『サイバー攻撃』、家電や文房具など身近な製品に使われている意外なハイテクを図解してくれる『雑学科学読本』など。


2018年07月30日の日記
『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』(川添愛、花松あゆみ:イラスト)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-07-30

2018年03月13日の日記
『サイバー攻撃 ネット世界の裏側で起きていること』(中島明日香)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-03-13

2018年12月20日の日記
『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(涌井貞美、涌井良幸)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-12-20


 物理天文まわりでは、時間と空間の「果て」という難問に取り組む『宇宙の「果て」になにがあるのか』、これからの発展が期待される重力天文学の展望を語る『重力で宇宙を見る』、そして科学とキリスト教信仰は両立するのかという問いかけに「理論物理学者でかつカトリック教会の助祭」というこれ以上ないくらい最適なポジションにいる著者が応じる『科学者はなぜ神を信じるのか』の三冊が印象的でした。


2018年01月15日の日記
『重力で宇宙を見る 重力波と重力レンズが明かす、宇宙はじまりの謎』(二間瀬敏史)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-01-15

2018年07月31日の日記
『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』(三田一郎)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-07-31

2018年10月17日の日記
『宇宙の「果て」になにがあるのか 最新天文学が描く、時間と空間の終わり』(戸谷友則)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-10-17


 進化生物学まわりでは、何といっても人類進化という意外に全体像が把握しにくい領域に切り込んでゆく『我々はなぜ我々だけなのか』が圧倒的な面白さ。一筋縄ではゆかない進化の複雑さをストレートに解説する『すごい進化』と、これまでジャンク(ゴミ)と見なされがちだった非コードDNAが果たしている重要な役割の数々を解説する『DNAの98%は謎』が刺激的でした。


2018年01月25日の日記
『我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち』(川端裕人、海部陽介:監修)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-01-25

2018年02月07日の日記
『DNAの98%は謎 生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か』(小林武彦)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-02-07

2018年03月15日の日記
『すごい進化 「一見すると不合理」の謎を解く』(鈴木紀之)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-03-15


 生態系まわりでは、魚と鳥の研究者が大活躍。『魚だって考える』『湿地帯中毒』『「おしどり夫婦」ではない鳥たち』の三冊は、生物進化と生態系の関わりの奥深さを教えてくれます。


2018年03月27日の日記
『魚だって考える キンギョの好奇心、ハゼの空間認知』(吉田将之)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-03-27

2018年06月28日の日記
『湿地帯中毒 身近な魚の自然史研究』(中島淳)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-06-28

2018年09月19日の日記
『「おしどり夫婦」ではない鳥たち』(濱尾章二)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-09-19


 異色の古生物学本として、現代の風景に古生物(なまもの)を配置した写真集という『リアルサイズ古生物図鑑』のインパクトが凄かった。


2018年08月01日の日記
『古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』(土屋健、群馬県立自然史博物館:監修)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-08-01


 医学生理学まわりでは、感覚知覚情報が脳内でどのように処理されているのかを解説した『「こころ」はいかにして生まれるのか』と『嗅覚はどう進化してきたか』が記憶に残っています。


2018年12月05日の日記
『「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」』(櫻井武)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-12-05

2018年11月22日の日記
『嗅覚はどう進化してきたか 生き物たちの匂い世界』(新村芳人)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-11-22


 数学まわりでは、面白さで定評あるイアン・スチュアートの数学トピック本最新作『無限』と、数学における定番ジョークやネタを集めた『笑う数学』の二冊を読みました。


2018年06月07日の日記
『無限』(イアン・スチュアート、川辺治之:翻訳)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-06-07

2018年02月28日の日記
『笑う数学』(日本お笑い数学協会)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-02-28



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