2018年を振り返る(3)[小説] [年頭回顧]
笙野頼子さんの『ウラミズモ奴隷選挙』およびその予告篇『ウラミズモ、今ここに』が話題になった年でした。残念ながらTPPは予定通り発効し、さらには現実がフィクションを追いかけていくように、世相はますます嫌な感じになっています。そういった濁りもそのまま、昨年亡くなった詩人・川上亜紀さんの思い出にまるごとくるみこんで、美しい追悼小説としてまとめた短篇『返信を、待っていた』も発表されました。
2018年10月25日の日記
『ウラミズモ奴隷選挙』(笙野頼子)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-10-25
2018年04月17日の日記
『ウラミズモ、今ここに(「Web河出」掲載)』(笙野頼子)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-04-17
2018年12月10日の日記
『返信を、待っていた』(笙野頼子)(「群像」2019年1月号掲載)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-12-10
町田康さんの活き活きとした語りの手際も健在。『義経記』をぶっちぎり現代文学として語り直す『ギケイキ』の第二巻、ライフワーク的な大河余小説完結編『生の肯定』という二つの長篇を中心に、湖畔にたつ古風なホテルを舞台に途方もない方向に跳んでゆく『湖畔の愛』、猫への想いあふれる短篇集『猫のエルは』、ロックとはロック魂とは何かを追求するようでいてそうでもないような『少年の改良』も面白かった。というか、何を書いても面白い。
2018年08月23日の日記
『ギケイキ2 奈落への飛翔』(町田康)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-08-23
2018年01月17日の日記
『生の肯定』(町田康)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-01-17
2018年06月13日の日記
『湖畔の愛』(町田康)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-06-13
2018年10月11日の日記
『猫のエルは』(町田康)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-10-11
2018年09月12日の日記
『少年の改良』(町田康)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-09-12
サッカーのサポータ活動に焦点を当てた連作短篇集である津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』、アパートの一室で繰り広げられる奇妙な交流を通じて孤独とは何かを描く木村紅美『雪子さんの足音』の二作は、とても強い印象を残してくれました。
2018年09月20日の日記
『ディス・イズ・ザ・デイ』(津村記久子)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-09-20
2018年09月11日の日記
『雪子さんの足音』(木村紅美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-09-11
昨年はぶたぶた二十周年ということで、矢崎存美さんの「ぶたぶた」シリーズも好調でした。シリーズ二作に加えて、猫の暗躍を扱った新シリーズ「NNNからの使者」も第二弾、第三弾が出版されました。NNNシリーズはどうやら打ち切りのようですが、今も新たな読者を獲得しつつあるようなので、何とか続けられないものでしょうかね。
2018年07月12日の日記
『森のシェフぶたぶた』(矢崎存美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-07-12
2018年12月12日の日記
『編集者ぶたぶた』(矢崎存美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-12-12
2018年04月18日の日記
『NNNからの使者 あなたの猫はどこから?』(矢崎存美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-04-18
2018年10月16日の日記
『NNNからの使者 毛皮を着替えて』(矢崎存美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-10-16
文芸アンソロジーでは、毎年恒例の『短篇ベストコレクション』、そして『たべるのがおそい』の第5号および第6号を読みました。読んだことのない作家に出会える喜び。
2018年07月19日の日記
『短篇ベストコレクション 現代の小説2018』(日本文藝家協会:編、小田雅久仁、三崎亜記、他)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-07-19
2018年04月12日の日記
『たべるのがおそい vol.5』(今村夏子、岸本佐知子、他、西崎憲:編集)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-04-12
2018年10月23日の日記
『たべるのがおそい vol.6』(深緑野分、石川美南、北野勇作、酉島伝法、他、西崎憲:編集)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-10-23
海外翻訳小説はファン・ジョンウン『誰でもない』しか読んでいませんでした。ただでさえ年をとって視野が狭くなりがちなのに、これではまずいと反省しています。なお『誰でもない』は素晴らしかった。
2018年04月11日の日記
『誰でもない』(ファン・ジョンウン、斎藤真理子:翻訳)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-04-11
2018年10月25日の日記
『ウラミズモ奴隷選挙』(笙野頼子)
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2018年04月17日の日記
『ウラミズモ、今ここに(「Web河出」掲載)』(笙野頼子)
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2018年12月10日の日記
『返信を、待っていた』(笙野頼子)(「群像」2019年1月号掲載)
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町田康さんの活き活きとした語りの手際も健在。『義経記』をぶっちぎり現代文学として語り直す『ギケイキ』の第二巻、ライフワーク的な大河余小説完結編『生の肯定』という二つの長篇を中心に、湖畔にたつ古風なホテルを舞台に途方もない方向に跳んでゆく『湖畔の愛』、猫への想いあふれる短篇集『猫のエルは』、ロックとはロック魂とは何かを追求するようでいてそうでもないような『少年の改良』も面白かった。というか、何を書いても面白い。
2018年08月23日の日記
『ギケイキ2 奈落への飛翔』(町田康)
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2018年01月17日の日記
『生の肯定』(町田康)
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2018年06月13日の日記
『湖畔の愛』(町田康)
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2018年10月11日の日記
『猫のエルは』(町田康)
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2018年09月12日の日記
『少年の改良』(町田康)
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サッカーのサポータ活動に焦点を当てた連作短篇集である津村記久子『ディス・イズ・ザ・デイ』、アパートの一室で繰り広げられる奇妙な交流を通じて孤独とは何かを描く木村紅美『雪子さんの足音』の二作は、とても強い印象を残してくれました。
2018年09月20日の日記
『ディス・イズ・ザ・デイ』(津村記久子)
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2018年09月11日の日記
『雪子さんの足音』(木村紅美)
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昨年はぶたぶた二十周年ということで、矢崎存美さんの「ぶたぶた」シリーズも好調でした。シリーズ二作に加えて、猫の暗躍を扱った新シリーズ「NNNからの使者」も第二弾、第三弾が出版されました。NNNシリーズはどうやら打ち切りのようですが、今も新たな読者を獲得しつつあるようなので、何とか続けられないものでしょうかね。
2018年07月12日の日記
『森のシェフぶたぶた』(矢崎存美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-07-12
2018年12月12日の日記
『編集者ぶたぶた』(矢崎存美)
https://babahide.blog.so-net.ne.jp/2018-12-12
2018年04月18日の日記
『NNNからの使者 あなたの猫はどこから?』(矢崎存美)
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2018年10月16日の日記
『NNNからの使者 毛皮を着替えて』(矢崎存美)
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文芸アンソロジーでは、毎年恒例の『短篇ベストコレクション』、そして『たべるのがおそい』の第5号および第6号を読みました。読んだことのない作家に出会える喜び。
2018年07月19日の日記
『短篇ベストコレクション 現代の小説2018』(日本文藝家協会:編、小田雅久仁、三崎亜記、他)
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2018年04月12日の日記
『たべるのがおそい vol.5』(今村夏子、岸本佐知子、他、西崎憲:編集)
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2018年10月23日の日記
『たべるのがおそい vol.6』(深緑野分、石川美南、北野勇作、酉島伝法、他、西崎憲:編集)
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海外翻訳小説はファン・ジョンウン『誰でもない』しか読んでいませんでした。ただでさえ年をとって視野が狭くなりがちなのに、これではまずいと反省しています。なお『誰でもない』は素晴らしかった。
2018年04月11日の日記
『誰でもない』(ファン・ジョンウン、斎藤真理子:翻訳)
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