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『土の脈』(北村明子) [ダンス]

 2018年10月14日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って北村明子さんの新作公演を鑑賞しました。カンボジア、インドネシア、インドなどアジア各地の文化リサーチに基づいて創られた75分の舞台です。


[キャスト他]

振付・演出・構成: 北村明子

ドラマトゥルク・音楽提供: マヤンランバム・マンガンサナ(インド・マニプール)

出演: 
柴一平、清家悠圭、川合ロン、西山友貴、加賀田フェレナ、
チー・ラタナ(Amrita Performing Arts カンボジア)、
ルルク・アリ(Solo Dance Studio インドネシア)、
阿部好江(鼓童)、
マヤンランバム・マンガンサナ、
北村明子


 『Cross Transit』のときの出演者(柴一平、清家悠圭、西山友貴、川合ロン、チー・ラタナ)に、『To Belong / Suwung』に出演していたルルク・アリが再参加。「鼓童」の阿部好江さんのパーカッションが脈動を刻み、マヤンランバム・マンガンサナの詠唱というかドラマトゥルクが包み込む。総力戦のような布陣に身が引き締まる思いです。

 急に動いて、唐突に止まる。格闘技の演舞のようなシャープな動きに目を奪われます。始まったと思ったときにはもう終わっている大きく鋭い手足の動き。手のひらに打ちつけられる拳。嵐のような旋回。直線の蹴り。すげくカッコいい。

 最後まで緊張感が途切れない、研ぎ澄まされた舞台なので、観ている最中は次に何が起きるのか、どんな動きが飛び出すのか、というシンプルなわくわく感が続きます。舞台上で交わされる言葉の意味は(日本語を含めて)理解できないのですが、何となく分かるというか、言語を越えた対話と交流が見えてくるというか。

 北米公演も予定されているようですが、世界中にアジア地域共通の根っこのようなものが伝わるといいな、と思います。



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