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『うらのうらは、』(ながめくらしつ) [ダンス]

 2018年8月19日は、夫婦でシアタートラムに行って、「ながめくらしつ」結成10周年記念公演を鑑賞しました。ジャグリング・アクロバット・エアリアル・ダンスなど身体パフォーマンス担当7名、演奏者3名、総計10名による現代サーカスの公演です。


[キャスト他]

演出・振付: 目黒陽介
音楽: 坂本弘道
美術: 鎌田朋子
出演: 目黒陽介、長谷川愛実、谷口界、ハチロウ、安岡あこ、吉田亜希、入手杏奈、菅原雄大、玉井夕海、坂本弘道


 舞台をはさむように両サイドに観客席を並べ、さらに舞台中央に衝立をたてて、どの観客からも「反対側の舞台で何が行われているのか」を見えないようにします。自分が観ている舞台が「表」、最後まで見えない舞台が「裏」ということになります。

 おそらく表裏とも同じ演目を交代で演じていると思うのですが、その保証はなく、目の前で行われている「表」のパフォーマンスを観ながら、同時に「裏」で行われていること(音が聞こえるし、衝立の上からちらちらと演者が見えたりする)が気になります。

 もしかして、「裏」の観客しか見ることの出来ないパフォーマンスが行われているのではないか……。もちろん「裏」の観客にとってはこちらが「裏」なので、同じ懸念を抱いているのは容易に想像されます。公演タイトルもそういう感じ。

 舞台と観客席が近く、どのパフォーマンスもすぐ目の前で行われる臨場感。ジャグリングで床にばらまかれたビーンバッグ(白いお手玉)が足元に飛んでくるし、エアリアルシルク(天井から吊るされた二枚の長い布を使って行われる空中曲芸)など真上を見上げるような感じ。というか、もしも手違いで落下したら演者より最前列で観ている私の方が危ないような気がするほど。

 振付にも気合が入っていて、コンテンポラリーダンス公演としても見応えがあります。ダンスのシーンはかっこよくて、個人的には入手杏奈さん(21世紀ゲバゲバ舞踊団)の力強いダンスにしびれました。



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